名作なんか、こわくない (PHP文芸文庫)
名作なんか、こわくない (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
aoringo
世界の名作である57作品を柚木節で紹介。恋愛ゲームなフランス文学、人間ドラマに満ちたイギリス文学、情熱的なエネルギーはアメリカ文学、意外に奔放な日本文学。それぞれのお国柄を感じることができるのが興味深かった。柚木さんが女子校出身ということで、物語中の女性同士の関係に敏感で、これらの小説が柚木さんの作品にも影響を与えたのかな、とか考えると面白い。紹介されていた本のいくつかは今度図書館で借りてみよう。
2024/07/30
Die-Go
図書館本。名作の数々を著者独特の観点から評したエッセイ。女性主人公の物語が多く好みが少し別れそうだが、軽妙な語り口で語られていることもあり、どれも読んでみたくなる。★★★★☆
2022/09/03
Comit
積読本~著者による名作紹介51選エッセイ集。選ばれているのは「女性」をテーマにしたものが多い印象、時代を遡っても生きづらさや悩み、抱えているものは、今とそれほど変わらない。だからこそ読み継がれるのが名作。紹介本のあらすじと読みどころ、それにまつわる著者の自虐的なエピソードを添えるあたりがクスッとしてしまいます。問題は紹介されている本を1冊も読んだことがないということ😱これは…なんか損をしている気分(笑)気になるものから読んでいこう📖
2022/07/21
つーこ
有吉佐和子の『悪女について』を読んでいない人は人生の半分ぐらいを損している・・ですって!みなさん、すぐに本屋へ行きましょう!!柚木さん独特の感性を持って名作とそれにまつわるエピソードを交えて語られるので、堅苦しくなく気軽に読めますし。ドロドロして暗いイメージのフランス文学も読めそう・・と思わせてくれますよ!
2024/01/19
mayumi
名作についてのエッセイ集。フランス文学と日本文学編はあまり惹かれなかったけど、イギリス文学、アメリカ文学編から俄然興味が湧く。読んだことある作品が多かったからかもしれない。「若草物語」と「風と共に去りぬ」が同時代に書かれたにも関わらず、北と南の違いのせいか、全く空気感が異なることや、「ジェイン・エア」のジェインの強かさなど、言われてみればそうだなあと思うことも。自分とは違う切り口からの視点が面白く、「白鯨」や「ハワーズ・エンド」なども読んでみたくなった。
2021/06/13
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