わらべうた 〈童子〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)
わらべうた 〈童子〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
既読の作品もあるが、まっさらな気持ちで読める(←読んだことを忘れてる…汗)時代小説傑作選。細谷正充編の豪華な作家陣。もうそれだけで嬉しい。偉そうな顔をしていても、みんな子どもだった頃があったんだよね‥と自分に言ってみる。
2021/07/31
ふじさん
かどわかしを持ち掛ける小太郎に振り回される蓑吉が事件の解決に活躍する「かどわかし」、幼い伊根の恋心や嫉妬心等巧みに描く、一方で、花の行方不明の事件へと繋がって行く巧なストーリーの「花童」、江戸時代のストリートチルドレンの兄貴分である小吉を主人公に、隠居の毒殺から暴かれる真相と小吉の悲しい生い立ちの真実が重なるミステリータッチの「初雪の坂」、継母の出産で複雑な思いを抱く末っ子の雪が安産祈願を無くすが、珠世の優しい心づかいで自分を見つめ直し、成長する姿を描いた「安産祈願」等。今活躍中の女性作家の力作集。
2021/09/06
タイ子
タイトル通り、子供が主体の物語。ここに出てくる子供たちは親が居なくてお寺の地蔵堂で雨露をしのいでいる者もいれば、母子2人で長屋住まいの子、両親が揃っていて下屋敷住まいの恵まれた環境にいる子などいろんな境遇の子供たちが幼くもいじらしく生きる姿を描いていて微笑ましい。この6人の女性作家さんにかかればわらべたちの輝きが大人の世界で輝くのはさすがですね。みんな、しっかりしてるわ。
2021/07/31
ゆみねこ
6人の女流作家の子供を主人公にした時代小説。半分は既読だったが良い作品は何度読んでも面白いのでOK。澤田さんのはシリーズを読んでみたくなる。
2022/05/17
真理そら
すべて既読の作品なのにこういう形でまとめて読むと新鮮な楽しさがある、まあ忘れっぽいから新鮮に感じるのかもしれないけどと苦笑する読者である。
2021/07/13
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