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きたきた捕物帖 (PHP文芸文庫)

きたきた捕物帖 (PHP文芸文庫)

きたきた捕物帖 (PHP文芸文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
PHP研究所
発売日
2022-03-03
ISBN
9784569902012
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きたきた捕物帖 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

安定した面白さがある。宮部みゆきさんの時代モノ新シリーズ。岡っ引きの千吉親分が亡くなる。子分であった北一の周囲に不思議な事件が起きる。まだ頼りない北一。北一は差配人の富勘、亡き親分の妻である松葉、風呂炊きの喜多次等の助けを受けつつ事件を調べる。登場人物が実に魅力的。鋭い洞察力を持つ松葉。驚異的な身のこなしに加え、謎の過去を持つ喜多次。何より北一の人柄が良く好感が持てる。人々の人情も暖かい。親分の恩を忘れる夫婦等の悪意も丹念に描かれる。宮部みゆきさんは人物の内面、感情を描くのが巧み。とても楽しみなシリーズ。

2022/04/17

ハゲおやじ

初読みの作家。4つの短編から構成。時代背景は江戸時代。言葉の使い方含めて描写が的確な為、情景が頭に浮かんで来る。北一は、飛び切り優秀では無いが、周りの協力により事件を解決していく様は ほのぼの感ですらあり、読む手が止まらず 読後感も良い。喜多次との今後に期待が高まる。・・・って偉そうに書くのは疲れるのでやめて、本音は 古い言葉の使い回しが苦手(私は歴史が好きでは無いのだ)、読めない漢字もチラホラあって「うーん」だった。でも、最後の北一が おたまに言う場面は 半沢みたいで「おぉ!」って感じだった。

2023/05/27

のぶ

宮部さんらしく優しい物語だった。十手持ちの親分が急死し、残された16才の北一が、未亡人となった盲目のおかみさんと、後にバディとなる同年代の喜多次に助けられながら事件の謎解きに挑んでいく成長物語。主人公が頼りないが、周りに大勢の支えてくれる人たちがいて、この先どんどん成長していく姿が気に入った。特に、おかみさんの推理力が凄い。名高かった親分も、実はおかみさんの助言に支えられていたのではないかと思わせるほどだった。本作がシリーズ第一作で、最新刊も近日刊行らしいので、宮部ワールドをしばらく楽しめそうだ。

2024/09/16

けやき

宮部みゆきさんの新しい捕物帖。「初ものがたり」の稲荷寿司屋の正体も徐々に分かりそうで楽しみです。

2022/04/12

shincha

超~久しぶりの宮部みゆきさんの時代小説。人格者の岡っ引き、千吉親分の末端の子分の北一が主人公。何と最初に千吉親分がフグの毒にあたって死んでしまうところから物語は始まる。文庫売りを生業としていた千吉親分。千吉親分の未亡人は、粋で鯔背な盲目のおかみさん、松葉。そこに謎の喜多治が絡んで、ドキドキワクワクの連作短編集。北一と喜多治のきたきたコンビが活躍して、これからますます面白くなりそう。早く次の話が読みたい!宮部さんよろしくお願い致しま~す!

2022/05/16

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