京都くれなゐ荘奇譚(二) 春に呪えば恋は逝く (PHP文芸文庫)
京都くれなゐ荘奇譚(二) 春に呪えば恋は逝く (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
シナモン
シリーズ2作目。登場人物が増えてきてごちゃごちゃしてきたけど、その分面白くなってきた。呪いとか邪霊とか恐ろしいけど、その歴史背景も知ることができて知識も増えます。澪、漣、波鳥、青海、出流…登場人物の名前も綺麗。繊細で落ち着いた雰囲気の物語、続けて読みたいシリーズです。
2022/12/11
真理そら
前巻では邪霊に寄りつかれて転んだりケガしたりと頼りなかった澪が驚くほど成長した(が、死にかけたりするのでまだまだですね)澪の兄・漣が京都の大学に通うことになって、くれなゐ荘で住むことになった。澪の護衛の波鳥やその兄・青海、使用人頭兼愛人に過ぎないのに鼻息の荒い美登利やら、断り切れない漣の推し掛け友達の出流やら、登場人物が一気に増えた。つまりイケメンが増えたということだけれど、過去の何世代もの記憶を持ち、運命から逃れられない諦めと期待と澪への感情を持てあます高良が最も魅力的だ。
2022/08/11
本詠み人
京都の下宿屋「くれなゐ荘」に住む高校生 澪と、邪霊を祓う蠱師たちの活躍 第2弾。下宿に兄・漣(レン)、謎の多い出流(イズル)、波鳥(ナトリ)とメンバーが増え、同級生との絡みも良き✨20歳までの命という宿命を背負いながら、澪がこの先どう成長するのか、どう因果を断ち切るのか目が離せない。
2023/01/09
ひさか
2022年7月PHP文芸文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。壺法師、春に呪えば恋は逝く、龍神の花嫁、番外編枯色桜、の4つの連作短編。神を降ろす澪が興味深い。ホラーじみた表現もありハードな展開が驚き。枯色桜は何で番外編なのか謎。
2023/03/30
あっか
新刊。後宮の烏が終わってもこっちのシリーズがあるから安心!笑 舞台はあちらと全然違うのだけど、邪霊退治、主人公の呪いは解けるのか、高良との近そうで近付けない恋…など、ちょっと考えてみると共通する要素もあるなと気付く。新たな一家が出てきたり、麻績家側、千年蠱側の背景も少しずつ分かってきたり、澪の神使いの能力が上がって(?)来たり。なんだかんだ…な高良が可愛いよー。笑 こちらはぜひとも分かりやすいハッピーエンドをお願いしたい…泣 京都の地理感が分かっていればもっと楽しいんだろうなー。まだまだ続きそう♪
2022/07/10
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