暁天の星 (PHP文芸文庫)
暁天の星 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
60代でお亡くなりになられた葉室さんの未完の作品です。陸奥宗光の生涯を描こうとしたようでご本人も残念でしたでしょうが、私も残念です。陸奥宗光については「蹇蹇録」を読んだことがあるのですが、その生涯についてはあまり知りませんでした。不平等条約改正に力を尽くしたのでこれからそこを楽しみにしていたのですが。奥さんも美人で鹿鳴館の花と言われたようです。
2022/11/05
優希
陸奥宗光の知られざる一面を見たようでした。不平等条約の改正に尽力したのは知っていましたが、その背後のことや紆余曲折していた様子までは考えていなかったことに気づかされます。奥さんと2人で協力しながら、様々なことを乗り越えてきた姿には胸を打たれました。未完で終わったのが残念でなりません。
2022/08/26
まゆっち
陸奥宗光さんという人は不平等条約の改正に尽力した人というイメージでしたが、そこに至るまでの紆余曲折を知ることができました。熱い思いや戦争に対する考え方など…奥さんとの二人三脚で様々な困難を乗り越えていく姿に胸を打たれました。未完に終わったのは非常に残念ですが、素晴らしい作品をたくさん残してくれた葉室さんに感謝です。
2022/07/09
masayuki
不平等条約の改正に力を尽くした陸奥宗光を描いた歴史小説。明治の初期、日本は西洋に後れを取り、不平等な条約に甘んじなければならなかった。改正のために諸外国に媚を売るか、それとも日本の尊厳を保ちつつ外国を動かすか。陸奥宗光は後者を選んだ。外交がいかに大事かを教えてくれる。政治家の皆さんにも読んでいただきたい一冊だ。
2022/08/20
Kazuo Tojo
「暁天の星」は、陸奥宗光の半生記、「乙女がゆく」は坂本龍馬の姉の薩長連合における活躍の創作したものを描かれている。いづれも坂本龍馬が脇役で出てくるのだがあの土佐弁を聞くだけで込み上げてくるものがあった。作品はもちろん素晴らしいのだが細谷正充さんの解説が著者の生涯をわかりやすく説明してくれており、娘さんの涼子さんが最後に刊行によせて著者の想いを熱く伝えてくれたのに感動した。著者の他の本も読み続けていきたい。
2024/01/23
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