あなたの涙は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫)
ジャンル
あなたの涙は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
既読の作品なのにやっぱり嫌な気分になる辻村さん(褒めてます)篠田さんもいや~な感じで既読だったと思い出す。宇佐美さんと降田さんは書き下ろしが嬉しい。王谷さんはお初だったがラストにガツンとさせられた。乃南さんのはゾッとさせられる巧さだし、宮部さんのは安心して醜さを読まされた。7編どれも期待を裏切らないが、こういうのは小説の中だけでお願いね。
2022/10/07
yukaring
女性作家のイヤミスを集めたTHEイヤミス傑作選。タイトルからして嫌悪感がすさまじいが、どれもこれも心のザワザワ&モヤモヤ感が半端ない。まず最初の辻村さん『パッとしない子』から心にザクザクと突き刺さる。人が2人いれば認識の違いが生まれるのは普通だが、この物語は「ここまで食い違うか❗️」というくらいの2人の思いや記憶の違いに恐怖する😱宇佐美さんや篠田さんはもはやホラーで想像するだけで鳥肌もの。なんともイヤな気持ちが身体を駆け巡り「先が想像できて読みたくない」なのに怖いもの見たさでやめられない中毒性の高い1冊
2022/11/08
まちゃ
”心がざわつく”までではありませんでしたが読みやすい「イヤミス」アンソロジーでした。「パッとしない子(辻村深月)」は主人公の教師の自己認識と他者認識のギャップが絶妙。「コミュニティ(篠田節子)」は現代の団地に出現した原始共同体の発想がユニーク。宇佐美まことさんは女性だったんだ。
2023/04/16
ひさか
2022年9月PHP文芸文庫刊。辻村深月:パッとしない子、宇佐美まこと:福の神 、篠田節子:コミュニティ、王谷晶:北口の女 、降田天:ひとりでいいのに、乃南アサ:口封じ 、宮部みゆき:裏切らないで、の7つのイヤミス。前巻のあなたの不幸は蜜の味よりも嫌度数を高めたと編者の細谷さんが言う通り、ホラー話とか、他も突き抜けたところがあり、前回よりも楽しめました。嫌気分も突き抜けると面白いです。宇佐美さんと降田さんは書き下ろしなんだそうで、豪華です。
2022/11/01
スエ
不幸に続き、涙の「蜜の味」シリーズ❢ 篠田節子先生の『コミュニティ』は再読ですが、夫に妻にお子様に。全てが共有の凄い世界だ!あんたらはハムスターかッ?!実に羨ま……『北口の女』玉谷晶先生。お初ですが、コレも凄いッ❢ 登場人物の「磐梯山ミヤコ」なる、元人気演歌歌手。名前のインパクトが凄すぎて、見るたびに「会津磐梯山は〜🎶」がリフレインで叫んでいる。どうしてどうして僕たちは〜♪まあ「恐れ山イタコ」なんて名前よりは好印象かも知れんが🤣もっともだ〜♬ スエも旦那の名字が好きで結婚した様なものだし……えっ?!
2022/11/19
感想・レビューをもっと見る