はらぺこ<美味>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)
はらぺこ<美味>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
細谷正充編の時代小説傑作選。5名の女性作家‥中島さんと五十嵐さんは書き下ろし。お二人は今回が初読みの私。良かったです。 既読の作品もあるが、好いのは何度読んでもやっぱり好い!今回のテーマは〈美味〉お腹が空くよね。未読の『まんぷく』もやっぱり読まなきゃ(笑)
2022/10/26
タイ子
先に「まんぷく」を読んで次に「はらぺこ」とは。5人の女性作家によるアンソロジー。内、2作品は書き下ろしで1作品は未読だったので楽しめた。読んだ後は記憶が薄れていく短編作品もこれだけは鮮明に覚えていた朝井まかてさんの「福袋」が登場。今でいう大食い大会とそこで稼ぐ賞金狙いの弟の思惑。風刺を込めた結末が好き。他に、和菓子屋のあんこ。朝ドラの「おいしゅうなれ」を思い出す。猪鍋、お団子、菜の花餅など多様な食べ物にはらぺこなり。
2022/11/08
ゆみねこ
女性作家5人のアンソロジー。五十嵐佳子さんは初読み。朝井まかてさんの福袋は既読。五十嵐さんの「桜ほろほろ」良かった!宮部さんの「糸吉の恋」は回向院の茂七親分のシリーズ、やはり安定の面白さ。
2023/05/31
ひさか
2022年10月PHP文芸文庫刊。時代小説傑作選シリーズ11作目。朝井まかて:福袋、書き下ろし中島久枝:びっくり水、近藤史恵:猪鍋、書き下ろし五十嵐佳子:桜ほろほろ、宮部みゆき:糸吉の恋、の5つの美味しい食べものの連作短編。朝井さんの福袋が、楽しい。近藤さんは本編を読まないと…に走るのは必至。今回も書き下ろし2編というのは豪華。
2022/10/31
のんちゃん
女性作家5人による食べ物しばりの時代小説アンソロジー。どの先生もたくさんの作品を、私が十分読んできた方々だ。が、近藤史恵先生の時代物はお初で、宮部先生のそれもお久しぶりだった。どの方も短編でも手練れなのですいすい読めた。ただ、出てくる食べ物が少し端役になっている感があり、すごく美味しそうに思えなかったのは私だけだろうか。しかしながらその分、ミステリー要素をどの作品もいい塩梅に含んでおり(がっつりミステリーの作品もあり)その面でも楽しめた。同シリーズの花版を読んでみたいと思う。
2023/02/11
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