ぬくもり<動物>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)
ぬくもり<動物>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
ゆみねこ
動物がテーマの時代小説アンソロジー。田牧大和さん「色男、来たる」西條奈加さん「紅蓮白峯」は既読だが面白く満足。櫻部由美子さんは初読み、「カチカチ山」最高の面白さ!小松エメルさん「犬に仏」も良かった。宮部みゆきさん「迷い鳩」、どこかで読んだ記憶はあるけれど記録していなかったらしい。5編とも良くて大満足の1冊。
2023/04/13
shincha
5人の作家の時代小説アンソロジー。どれも動物がキーになる作品。宮部みゆき、西條奈加以外の3人は、読んだことのない作家さんだが、面白くて一気読み。それぞれ、鳩、猫、犬、狸、そして兎が出てくる。人間の言葉を話したり、動物と話ができる能力のある子供が出てきたり、ドキドキワクワクとゾワゾワと色々な感情を堪能できるが、最後は「ぬくもり」を感じることができた。偶然、書店で見かけ手に取った本書。小生の勘も大したもんだ!時代小説傑作シリーズとして出ていることを知り、まんまと編集者の思惑にはまり、読んでみようと思った。
2023/01/19
ひさか
別冊歴史読本1991年8月特別増刊号宮部みゆき:迷い鳩、文蔵 2016年9,10月号田牧大和:色男,来たる、書き下ろし小松エメル:犬に仏、櫻部由美子:カチカチ山、小説BOC創刊号(2016年春号)西條奈加:紅蓮白鳳、の鳩、猫、犬、狸、兎が登場する5つの短編アンソロジーを2022年11月PHP文芸文庫から刊行。シリーズ12作目。霊験お初の世界の最初を語る宮部さんの話が楽しかった。他の方々のお話はいずれも掴みどころの難しいもので、あまり楽しめませんでした。
2022/12/18
kagetrasama-aoi(葵・橘)
「時代小説傑作選・ぬくもり」女性作家による時代小説選〈動物〉がテーマです。五編のうち宮部みゆき氏の一編のみ既読。田牧大和氏の一編は「鯖猫長屋ふしぎ草紙」から。このシリーズ是非読まなくては!と決意を新たにしました(o^O^o)。西條奈加氏の「雨上がり月霞む夜」は「雨月物語」を新解釈でとらえたお話とのこと、好みです、是非読まなくては!櫻部由美子氏、初読みの作家さん、書き下ろしの一編です。お伽噺を下敷きにした心温まるお話でした。他の作品をも読んでみたいです。今巻も読みたい本が増えた嬉しいアンソロジーでした。
2023/09/19
baba
鳩が事件のカギを握る、宮部みゆき「迷い鳩」相変わらず鯔背でかっこが良い鯖猫、田牧大和「色男、来る」不思議なうさぎが取り持つ縁、西條奈加「上曲がり月霞む夜」は既読でしたが楽しめました。小松エメル、櫻部由美子は、初めて、アンソロジーは、読んだことが無い作家に巡り合えて幸せ。
2023/01/21
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