退屈読本 下
退屈読本 下 / 感想・レビュー
名無し
難解そう、読みにくそうだからと敬遠、食わず嫌いするのではなかった。じつに読みやすくおもしろい本であった。
2023/08/19
月
好きな作家、興味ある作家の随筆や評論などを読むと、小説では分からないその作家の人となり、新たな人間的魅力(短所なるものを含め)が発見され、読書の時間(現在・過去・未来)がまた楽しくなる。そういう一冊(上・下巻)でもあった。
2015/04/24
寛理
下巻では「吾が回想する大杉栄」「高橋新吉のこと」といった人物スケッチが良い。創作月旦の冒頭には印象批評の擁護がある。牛山百合子の校注は行き届いたもので、とても気持ちがいい。ただし、牛山が明らかにし得なかったという石野重道は、今では稲垣足穂の友人として幻想文学マニアのあいだで注目され、その著書は稀覯本となっている。
2021/01/10
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