高峰秀子のレシピ―「台所のオーケストラ」より
高峰秀子のレシピ―「台所のオーケストラ」より / 感想・レビュー
ユウユウ
大切な人のために、自分の幸せのために、美味しい食事を毎日作る。その気持ちに溢れた素敵な料理の数々と、親しみやすいコメント。素敵な本でした。手元に置いて、日々、料していきたいと思いました。
2015/04/30
Kouro-hou
高峰秀子の料理エッセイ「台所のオーケストラ」に再現レシピ写真や他著書の料理関連エッセイを加えて再構成した本。底本の精神は引き継がれており、レシピの分量はほぼ無く作成中の写真なんかもありません。ただ完成品のカラー写真があるだけでとても華やかな印象。愛用の日用品写真もステキで、骨董の目利きと言われたのは伊達じゃないです。そしてさすが大女優ウエストが細いw 結婚後一念発起して料理をはじめ、次に夫が偏食帝王な事に気づきw、それでも愛する人の為に料理を長年作り続けてやがて流動食まで考える夫婦愛の物語でもあります。
2016/02/17
勝浩1958
夫・ドッコイの松山善三氏がなんとも羨ましい。こんな美しく聡明な女性が、愛する人のためだけに作る料理を食べられるなんて。私も松山氏に違わず、食べ物にはうるさいほうで決してまずいものは食べたくありません。長年連れ添ってきた妻ですが、最近は市販のルーを使わずレシピとにらめっこしながら美味しい料理を作っています。そのお礼もかねて、月に何度かは小料理屋や割烹に食べに出かけています。美味しいものを食べているときが一番幸せ、と思う齢になりました。
2015/10/23
アコ
昭和57年刊行『台所のオーケストラ』を底本とし、『おいしい人間』『おいしいおはなし』からも抜粋したエッセイを加えて再編集したという1冊。和洋中の三部構成。レシピ+再現料理の写真があるのがうれしいし、器選びや盛り付けも品がある美しさ。いずれの料理も材料そのものの味を大切に、そして素早く美味しく、という高峰さんの気っ風のよさが伺えるシンプルな調理方法なのもよい。なによりも“自分のためではなく愛する人のために考えて工夫して精一杯美味しいものを作る”という姿勢がすごい。素敵な女性ね。
2015/02/17
ケイティ
形を変えつつも、実は100万部超えのベストセラー作品だそう。この時代ならではの、いろいろ手間をかけないと出来ないけど、この一品があると食卓が豊かになるだろうなと思わせるお料理ばかり。ジュンサイについて「別にどうってわけじゃないけど、あるとちょっといいでしょ」というこの姿勢がちょっと素敵です。そして、カタカナの使い方が母の時代のようで、何となく親近感。レシピ活用というより読み物として面白かった。
2012/10/23
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