揺籃鬼の祭 (FUTABA NOVELS)
揺籃鬼の祭 (FUTABA NOVELS) / 感想・レビュー
funa1g
ホラー、伝奇に現代小説、長さも中編からスケッチのような掌編まで、初期作品集らしい短編集。眼球に執着を見せる男のホラー「消えた男」、祖母の迫り来る死とその周りの人々の酷薄なスケッチ「曾根崎ヒロの死」がよくできていて、かつ夢枕獏っぽくなく、こんな作品も書けたのかという意外さがある。全体の三分の一以上を占める中編「遥かなる巨神」はまさに夢枕獏といった一作。獏先生の「老人と海」であり「白鯨」を、グッとそのエッセンスをまとめて描いた一作。
2024/05/31
Tanaka9999
1997年、双葉社発行のノベルズ版。合計16編。初期作品集とのことだが、この作者のイメージと違うかな。陰陽師のイメージの世界ともちょっと違うような気がする。ちょっと粗い部分も感じるが(何でも受け入れる私が粗を感じるのだからやはり目立つのだろう)、さすがに面白い。 ちなみにこれで、読書メーター登録、のべ400冊目!
2020/07/04
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