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ハードボイルド・エッグ

ハードボイルド・エッグ

ハードボイルド・エッグ

作家
荻原浩
出版社
双葉社
発売日
1999-10-01
ISBN
9784575233810
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ハードボイルド・エッグ / 感想・レビュー

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yukision

ハードボイルドに憧れているものの、実態はペットの捜索がメインの三枚目探偵と、秘書として雇うことになったおばあちゃんのコンビが絶妙で楽しく、エンディングと最後の絵を見てちょっと切なさが残る絶妙なバランスのミステリー。

2021/06/24

だんたろう

軽妙でコミカルなのに、なぜか心に響くこの感じは、荻原節といっても良いかも。登場人物は誰もがなにかを抱え、抵抗を試みながらも飲み込まれてしまう。いわゆる格好悪いのに、そこが格好いいんだと感じさせる。生き方が下手でも、上手く生きる必要はなく、本当の気持ちに正直に生きればいい。そんな勇気をもらえた気がする。重さと軽さのバランスが絶妙な作品。

2013/05/01

星群

『人生はかたゆで玉子ー片桐綾』フィリップ・マーロウを尊敬し探偵になった男と、そこに押し掛け秘書としてやって来たおばあさん。もう探偵じゃなくて、動物専門の便利屋化してるやん…。最後に何か待ち受けてるだろうと思ってたら、予感的中。でも、やっぱり泣きそうになった。荻原さんは、切なさとユーモアの融合が絶妙な作家さんの一人だと思う。

2012/11/06

あおさわ

さんざん笑かしといて…ラスト1行読んだとたんに涙が。ハードボイルドを目指してハードボイルド頑張ってもなかなかハードボイルドできない探偵、最上さんと、ダイナマイト・ボディならぬダイナマイト・メンタルなおばあちゃん秘書。最上さんの過去かなりハードですが「探偵小説」を目指すことでアイデンティティを保ってたんだなあ。綾おばあちゃんと同じで。家族がいながら見失った彼らと対照的な気もします。面白かったー!!

2012/02/03

キムチ猫屋

久しぶりの再読!記録は初です。やっぱ良いんです、心がささくれだっているとき、ちょっと癒しがほしいとき、私を十二分に喜ばせてくれます。本の裏表紙の【注意書き】、これは甘んじて受けるべし。人のいるところでは読まない。人がいたってニヤニヤできて、泣いて鼻水タレになっても気にならないなら問題無しです!

2024/10/24

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