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ペニス

ペニス

ペニス

作家
津原泰水
出版社
双葉社
発売日
2001-03-01
ISBN
9784575234114
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ペニス / 感想・レビュー

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えも

比較的初期の津原さん。だからか読みにくい▼性的不能な初老の公園管理人が、事務所のロッカーに少年の死体を見つけるところから始まり、妄想的で狂気を孕んだ、じゅくじゅくと膿んだ生臭い物語が、それはもう延々と展開される…▼もう少し洒脱な津原さんの方が好きかな。

2017/06/08

Fancy Koh(旧SMOKE)

不能者である「私」は公園の管理人。アル中で、自分の追憶のなかだけに生きている。完璧な小説を書こうとして、完璧すぎる序章だけがこの世で出版されたこともある。「私」はいつも日誌には「異常なし」と書いている。なにがあっても。ある日、「私」は公園管理事務所のロッカーに少年の死体を発見する。死体の少年を所有することは、「私」には完璧に思え、大型冷凍庫に保存するのだが…。現実なのか、悪夢なのか、偏った記憶があらわれては消える。緑のにおいが、体液とあじって鼻がまがりそうになる。気持ち悪い。でも読まずにはいられなかった。

2017/06/05

KASAO

主人公の過去の性体験の夢と今いる現実が入り乱れながら、ねっとりとした物語が進む一冊。作家の夢を引きずりながら、公園の管理人として半分死んだように生きる主人公。作中の雰囲気はどこまでいってもグロテスクだった。最後はこっちも今見ているものが夢なのか現実か分からなくなる。読む人によって好き嫌いが分かれる類の小説。すっきりしない終わりが嫌いな人にはお勧めしない。

2014/12/27

mimei

性的な夢を見ているときのような読み心地だった。妙に細部に具体的だったかと思うと、象徴に不意に飛翔する。性的な生臭さと、抽象性と、そして不条理さ。

2016/10/30

wasabi

幻想文学つーかアル中?読んでてしんどかった。こういうのを楽しめる感性は今の俺にはない。

2014/07/01

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