ホラー小説時評: 1990-2001
ホラー小説時評: 1990-2001 / 感想・レビュー
三柴ゆよし
1990年から2001年まで、『SFマガジン』誌上で連載されていたコラムを完全収録したもの。ホラー小説の文芸時評なんて酔狂な企画は、空前にして、おそらく絶後ではあるまいか。東雅夫の情熱には万感の拍手を送りたい。とはいえ斯界の関係者は、いいかげん東雅夫におんぶにだっこしすぎである。小説の書き手に対して、論じ手が少なすぎる。このままでは頭部ばかりが肥大して、四肢は萎えてゆく一方だろう。「ホラー・ジャパネスク」の未来を憂える。
2010/03/24
りんご飴
東雅夫さんを手掛かりにホラー読んでいってみようと思います
2014/12/12
南註亭
1990年代のホラー小説のブックガイドとして珍重すべき1冊ですが、ホラー小説の同時代史として読むと興味深いものがあります。 巻末に書名索引があり便利なのですが、本文では出版社名が書かれていないのでかなり不便なのが玉に瑕。 あと、装丁がまったくホラーにそぐわないのはどうしたものか。 内容は良いのに編集と装丁で損をしている1冊といったところ。 オススメ度 ☆☆☆☆ 4つ。
2011/01/25
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