七姫幻想
七姫幻想 / 感想・レビュー
あつひめ
日本史や幻想好きならたまらない1冊だと思う。きれいにまとまった中に儚さと強靭な精神が見え隠れしている。空を見上げて光る星を見るような輝きを放つ姫君たち。機織りに込められた思いは物語の神髄のような・・・。七つの物語が並ぶと時代も背景も違うのにトーンが同じように感じてしまうのはまだまだ読みぬき足りていないからかもしれない。繰り返しページを繰ることで自然と聞こえてくるものがあるのか。恋はいつの時代も心を惑わせるものなのかもしれない。
2012/10/28
まる
男と女とミステリ。太古から少しずつ時代を進めながら、それぞれの時代で色々なことがあるもので。内容はどろどろとしているのに幻想的で、とても好きです。「朝顔斎王」が一番好きでした。犯人が主人公になっていたらどんなにか辛い気持ちになったでしょうが…誰もが幸せになれたら良いのにね。
2018/03/15
とも
★★★★女性はこころを、感情を表面に出さない。が、その能面のような顔の下に隠された感情が、どんなものであるのか。それはお姫様でさえ例外ではない。いわんや 一般の女性など。。。 それを理解し配慮する必要が、男性にはあるんだろうと、反省も含め 身につまされる作品であった。
2017/03/19
いちろく
一つ一つの物語が繋がっていく魅力、その関連性は色濃いものではないけれど、神代から江戸時代まで、次の世代、また次の世代へと受け継がれ読者をより深く幻想の中へと誘う。代を重ねるごとに細く弱くなろうとも、切れる事のない糸の様に繋がっていく。それを見つけてひも解き楽しむのは読者の楽しみ。昨年、特にお気に入りだった1冊。再読。
2015/11/15
カピバラ
七姫がそれぞれ織姫の異称だということに驚き。意識せずに借りましたが、季節がらとしてもぴったりでした。幻想的で美しい物語でした。好きだったのは、「ささがにの泉」→「秋去衣」の流れ、最高でした。
2015/07/15
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