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エバーグリーン

エバーグリーン

エバーグリーン

作家
豊島ミホ
出版社
双葉社
発売日
2006-07-01
ISBN
9784575235555
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エバーグリーン / 感想・レビュー

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ゆみねこ

豊島さん、初読み。甘酸っぱい青春、すっかり遠のいた純粋な心を取り戻させてもらったかのような読後感です。中学校を卒業してからの10年、一番人間として変化のある年代を描かれていて、胸が熱くなりました。アヤコもシンもどちらも素敵で、伊地知くんのキャラクターも大好きです。

2014/12/23

takaC

他の可能性の影もしっかり認識しつつも、「十年後の三月十四日」に大きな期待を抱きながら、最後までフルスピードで読み進んだ。エンディングはこれはこれで納得だが、結局主人公はアヤコだったのかと思うと、シンがかわいそう。文庫本とパラに読んだけど、(加筆・修正のない)単行本版の方が好み。表意デザインも。

2010/12/29

春が来た

色褪せることのない青春の残像と約束。今日もこの青空の下で、少年少女たちの幾通りもの笑顔や涙が絶え間なく生まれ続ける。誰にも知られずに、誰かに隠すように。スポットライトは当たってなくてもその世界は君だけのもの。生きてきた、生きていることが、どうしようもなくみじめに感じて否定したくなったとしても、雪解けや春の陽、冷たさの残る風がたまらなく愛おしく感じる瞬間があるから。凸凹道でも立ち止まりながら歩いて行ける。”拝啓、少年よ。バカみたいに空がきれいだぜ!” (涙、鼻水は花粉症のせい。花粉症バンザイ!)

2021/02/23

さんつきくん

中学卒業の帰り道で二人は「約束」をした。主人公二人のそれぞれの視点で描かれた恋愛小説。「10年後にまたここで会おう」。将来の夢と10年後の現実。現実と約束に縛られて自己嫌悪に陥ったりする二人。やがて約束の時間が来るにつれてしがらみから、やっと抜け出すけど、キュンとなる胸は止まらない。切なくなるし、ホッとするし、ちょっと笑えるし。そんな小説。学祭で奥田民生を弾くとかって個人的につぼです。

2013/05/07

すきま風

再読。初めて読んだ時はそこまでピンと来なかったのだけど、改めて読み返したら何だか痛い。中学の時に描いていた夢を叶えた人間と、叶えられなかった人間。10年後の再会を約束し、それぞれの道を歩んでいる。シンの、何者にもなれず、田舎に埋もれる焦燥感。ヒリヒリとした痛みと共にやってきて、読んでいて本当に痛かった。だけど、前向きなラストに心を洗われた。

2013/05/20

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