純棘: Thorn (R/EVOLUTION 6th Mission)
純棘: Thorn (R/EVOLUTION 6th Mission) / 感想・レビュー
ゆきちん
革命シリーズ⑥在日外国人擁護団体ナディアの会を裏から操る一年生議員松任。右翼純国主義の道場を開く田沼のバックは日本ヤクザの釜崎。多国籍少年集団すみれたちはどう動くか。ナディアの会がパレードを行うとき、会場はさながら新撰組か赤穂浪士かといった地獄と化した。…ドラッグファービーが市販される影でじわじわと増えていく中毒者。この巻で謎だったサーシャが生身の人間になってきた。服を着替え、ご飯を食べ、そしてどうやらソビエトの軍にいた?彼もまた祖国を喪っているのだ。きっと。登場人物は増え、話は複雑に。続いて「狂血」へ
2018/04/01
ゆみねこ
在留外国人の人権を守るためのNPO、政治家、そして日本刀を振りかざす右翼。血ぬられたナディアパレードは革命の始まりなのか?第六弾まで一気に読みました。しばし、休憩。
2014/05/27
扉のこちら側
初読。2014年1087冊め。革命シリーズ6巻、折り返しの巻。外国人勢力に対抗する右翼が登場。ついに新宿で人権擁護パレードが襲われ、暴動になる。ファービーの副作用が出てくる。薄々見えていたサーシャの過去、旧ソ連の軍人とわかる。神父のバックは?
2014/11/24
藤月はな(灯れ松明の火)
再読です。今回、超越的な存在感を放っているサーシャの人間らしさとある大物との邂逅が垣間見えます。民族の純潔性を賭けての抗争が激化する中でのファービーの蔓延によるある可能性に思い当たり、心底、ゾッとしてしまいました。「素晴らしく見える信念も結局は強者が使える言い分でしかない」ということを痛烈に諷刺した表現も考えさせられるものがありました。
2010/10/02
藤月はな(灯れ松明の火)
己の血の純潔さに拘り、外国人を拒絶しようとする人の考えは納得できにくく、祖国より日本が故郷になった人たちの悲痛な叫びに日本人が多国籍の人々に対する無関心さを痛感させられました。サーシャは今まで知らない振りしていた日本人と日本に滞住している外国人の問題に両者の目を向けさせて日本での多国籍の人々と日本人たちの革命を望んでいるけれどどちらにも幸せに日本で暮らしてほしいと切に願うしかできません。
2009/12/07
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