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仏果を得ず

仏果を得ず

仏果を得ず

作家
三浦しをん
出版社
双葉社
発売日
2007-11-01
ISBN
9784575235944
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仏果を得ず / 感想・レビュー

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ミカママ

文楽ぅ…?義太夫ぅぅぅ…?なんとニッチな分野を小説にしてしまったのだ、しをんさんは。正直、ゼロからの読書、大阪発祥で舞台はすべて関西訛りで演じられる(登場人物たちは地方出身でも関西弁を話す)こと、芸人になるには血統のみならず研修所出身も可(能楽も同じ)など初めて知ることばかりだった。さて物語は若い太夫のお仕事と恋愛。専門用語のハードルもなんのその、しをんさんのペースでぐいぐい読まされてしまう。これを機会に日本の伝統文化が我ら裾野に広がったら素敵なことだな。

2022/04/20

射手座の天使あきちゃん

ラブホ住まいの若手文楽大夫、プリン好きの偏屈三味線師、ワガママし放題のオチャメで色っぽい師匠連、そして二人して主人公に恋する恋愛直球勝負の母娘、笑わせドコロ満載のキャラ設定・背景描写 でも、お話は「しっかり」文楽してるんですよねぇ! これは面白い、今度国立文楽劇場に行ってみたいですぅ!!  <(^_^;

2010/08/18

kazu@十五夜読書会

文楽という日本の伝統芸能である人形浄瑠璃 を、舞台とするしをんさんの職業小説。 研修所から入門した義太夫健、義太夫が好きな小学生ミラちゃん、その母親真智を中心に話は進む。文楽が三業(太夫、三味線、人形遣い)から成るものなのだとか、盆が回る(回転舞台)専門用語が出てくるが、難くならず読めた。師匠を連れ戻す為の都々逸のやり取りが面白かった。⇒続く

2013/02/05

takaC

面白い。未知の世界だった。

2010/07/02

文庫フリーク@灯れ松明の火

《悪女の深情け》ならぬ《しをんの深エンタメ》でしょうか(誉めてます)馴染みの無い文楽の世界。説明過多にせず、さらりと読ませてしまうのは著者の腕ですね。古典芸能で、芸にのめり込んで、切磋琢磨で、成長譚ならば純文学寄りの賞狙いもできるでしょうに。健大夫いぢるキャラクターの多彩さ、変人さ。予想の斜め上を行くいぢりは極上のエンタメ。映像化切に希望します。それでいて役に没入した健大夫の語りはどうだ。「もう口が止まらない〜」から「ヤア仏果とは穢らはし〜」モノローグの《生きて生きて生きて生き抜く》は→続

2011/07/24

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