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鐵道心中

鐵道心中

鐵道心中

作家
岩井志麻子
出版社
双葉社
発売日
2008-05-20
ISBN
9784575236156
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鐵道心中 / 感想・レビュー

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ROOM 237

美女が男を狂わせるお話。大正時代という背景で最後まで風情のある詩的な文章で構築され、なんだか夢と現を彷徨っているようでねむぅ…。これは品の良い岩井さんだわ、こういう雰囲気のをもっと読みたい。もちろんお得意の色っぽかったり得体の知れない恐怖もあるにはあるが。(←こういう書き方するよね、岩井さん) 下品さは極々僅かで谷崎の「痴人の愛」がチラつく。あれもなかなかの変態紳士だけども、露子もナオミもどっちもカフエエで働いてるせいかな。

2019/09/28

りず

ホント、耽美感を描くのが上手いなぁ。ビックリする位苦手なノワール系だったのだけど、飽きずに読めたのはもう!至る所に顔を出す大正時代の淫靡感が素晴らしかったから!笑。輪廻転生を信じ、絡まり合う男女たち。地獄に、望んですら行く姿が美しい。死んでも、もしくは殺してでも追いたい相手がいるのが、なんだか羨ましかった。

2018/08/17

くさてる

大正半ばの東京にて、鉄道心中を図った良家の人妻、露子夫人と運転手の青年。世に噂された事件ののち、夫からも離縁され、隠遁生活を送っているかのように思われた人妻は、高級カフェの女給として夜の街に現れるようになる。それを追い回す新聞記者の男が巻き込まれていく妖しい運命。この厚さをこの内容で大きな破綻なくまとめあげた力技と、一種の御伽噺を読んだあとのような、読後感の良さがいいです。エロもグロも適度な色づけにとどまり、むしろ本来の持ち味のひとつである幻想的な雰囲気を漂わせる文章の香り、が濃厚で美しいです。

2009/08/17

5〇5

~いわいしまこアナグラム~                                                        岩井志麻子✕3 → いいわいいわ 恋しい志麻子 独楽回し 

2016/10/06

なるこ

大正ロマンと幻想物語を足して割った感じでなかなか面白かったです。

2016/03/27

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