哄う合戦屋
哄う合戦屋 / 感想・レビュー
射手座の天使あきちゃん
乱世にあって深謀遠慮・権謀術策の限りを尽くし、優勝劣敗の鉄則を覆し弱小の殿の天下取りに夢を馳せた天才軍略家 だがしかし、桁外れの天才に対して世間はいつしか・・・(いつの世も変わらぬ妬みと恐れ) そして、天才が最後に下した決断は・・・ スラスラ読めて楽しめました、「のぼう様」とマ逆ですね <(^_^;
2010/09/24
財布にジャック
孤高の軍師・石堂一徹のキャラクターはとっても良かったんですが、魅力的な人物の割に見せ場が少ない気がしてちょっと消化不良です。しかし、若菜姫への愛がテーマだと思えばこのラストはなかなか良かったです。歴史物はハードルが高いイメージで敬遠されがちですが、気軽に読めて誰でも楽しめる作品なので、そういう意味では価値ある1冊です。北沢さん初読みでしたが、これからもこの路線で歴史物を身近に感じさせてくれると良いなと思いました。
2011/02/14
yu
面白すぎる。 応仁の乱の後の中信濃が物語の舞台。武田・上杉に挟まれた中信濃の豪族たちの間で、群を抜いた才を持った合戦屋「石堂一徹」。 愚直で真っ直ぐでそして繊細な心をもった大男であり、戦に至っては負け知らず。ただ、その真っ直ぐで寡黙な性格故、それだけの才がありながら臣従は初老の六蔵ただ一人。自分の才能を知り尽くしているが故に選んだ道が何とも切ない。 「のぼうの城」の長親とは正反対のキャラクター。 私は断然石堂一徹に1票!かっこよすぎる♪ そして、こんな場面で終わったらその後が気になりすぎて眠れない。
2012/12/08
藤枝梅安
天文18年の春から夏の物語。中信濃の豪族・遠藤吉弘の客分となった石堂一徹とその後見役・鈴村六蔵の「見果てぬ夢」を描いている。 歴戦を潜り抜け、「合戦屋」として諸国を渡り歩いてきた一徹は、吉弘の娘・若菜の天分に恵まれた容姿と才能に感嘆させられる。 その思いが一徹の哲学とは違った行動を取らせる。 この小説を読んで、松本幸四郎の「ラ・マンチャの男」の中の台詞を思い起こした。 「一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ。」
2010/02/06
けい
孤高の軍師、石堂一徹を主人公とした戦国の合戦絵巻。戦闘動員人数や地方豪族の石高、戦における戦術等やたらとリアリティのある設定であるため、こんな武将居たっけ・・・なんて感じに。山本勘助を彷彿とする風貌と策略、前田慶次郎ばりの風流とやり使い。こんな無敵キャラも面白い。合戦の描写もスピード感があって楽しめました。今作はこれからが見物という所で終了、次巻の展開に期待。
2014/07/23
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