イン・ザ・ルーツ
イン・ザ・ルーツ / 感想・レビュー
はるき
自分のルーツを知るって怖いけど、凄く心の栄養になることだと思う。過去を知ることで自分を知る。昔あった社会派映画を髣髴とさせるが、コミカルな部分に救われて重たい話にならずに済んでいる。家族について考えさせられる。
2016/05/09
myunclek
根付に秘められた物語を通し人が生きること、そして受け継がれて来た自らのルーツにまで想いを馳せる読み応えたっぷりの本でした。老トランペッター多々良三四郎の飛行機事故による死亡で、話はどんな展開になるのか想像も出来ませんでしたが最後まで飽きさせんでしたね。未来に届けられたLPに残された独白と演奏には臨場感溢れ、思わず涙が流れました。JAZZを静かに聴きたい、そんな気分です。
2017/06/20
nyanco
トランペッター・サニーじいちゃんの破天荒ぶりが魅力的!私は『東京バンドワゴン』の我南人さんとイメージが被りました。戦後、サニーがバンド活動をしていた頃の話は『マイ・ブルー・ヘブン』と重なったりしながら、イメージがどんどん膨らみ楽しく読めました。 小道具に根付を選んだのが、実に良い!根付のウンチクが興味深く、(特に『笑』の根付!)そして、3人の孫が選んだ三人三様の生き方もまた実に面白い。爺ちゃんと同じミュージシャンを選んだ破天荒な次男・進、父親似で慎重派の長男・歩、末っ子の望。続→
2011/04/20
kosmos
本当にかっこいいおじいちゃん!破天荒なラッパ吹きで、芸名はサニー多々良。死ぬ前にラスベガスへ渡り、そのまま帰らぬ人に。祖父に残された謎を解いていく中で、孫の3兄弟がそれぞれの道を見つけていく。寄りかかっているわけではないのに仲のいい彼らも良いなぁと思うし、いなくなった後も色濃く存在感の残る祖父もすごい。根付についても少し詳しくなれたし、最後までぐいぐい読ませる面白い話だった。
2017/01/14
あら/yoshi ara
面白い、最高の当たり。謎解きも根拠は、あの人そういう人だから。その人の成りを受け入れる。人の思いの象徴の根付け。小説に音楽が聞こえる。最後の部分は、曲をYouTubeで流して読んだ。良かった。好きな音楽に、物語が乗るっかて意味深いものになる。
2016/09/30
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