夢玄館へようこそ
夢玄館へようこそ / 感想・レビュー
ぶんこ
古いアパートをショッピングモールにした伯母と店子。 その伯母が入院し、一族で唯一無職だった花純が管理人を押し付けられた事から始まったドタバタ。 夢を追うという妄想?を管理人に押し付ける身勝手な店子と、振り回される花純さんにウンザリ。 それこそ、夢のある小さなお店と、大家と店子とお客さんの、ほのぼの物語を期待していたので疲れました。 グレー水生さんという感じでした。
2015/09/10
ひめありす@灯れ松明の火
花純が管理人を務めるのは夢玄館と呼ばれる古いアパート。そこに集う住人は夢に眩んだ店子達。ちょっとは現実見なさいよ、と明らか間違った方向に走る彼ら彼女ら。それでも夢を追う事を諦めない。槍が降ろうと痴情の縺れがあろうと金が無かろうと夢に眩んでいる限り、そんな地上の事は見えやしないのだ。彼らは時計の針を腰かけに休むピーターパンと同じで、自分達の時を進んでは止め進んでは止めしていく。そんな住人と奇妙で不可解な交流の中、花純が見つけるのは夢とも言えぬ細やかな道。進んで戻るだけかもしれないけど、一歩ずつ歩いていこう。
2012/04/24
coco夏ko10角
リノベーションしてショッピングモールになった元アパート夢玄館でのあれこれ・6つのお話収録の連作短編集。設定に惹かれて読んでみたけど、あんまり…。
2014/10/05
あー
突然管理人をやる事になったり、クセの強い店子を相手にしたりびっくりの展開。ちょっとした推理や人間観察。何だか楽しかった。
2021/05/31
nyanco
夢を持てない私が夢ばっかり追いかけているバカモノだらけの『夢玄館』の管理人代理に。 ヒロイン・花純の成長譚。前作『善人マニア』では、思いっきりダークな嫌なヤツを描いた水生さんですが、こんなライトな楽しいのも書けるんじゃないというのが第一印象。夢幻館の住人たちは実にワガママで、ちょっとありえない設定や、あまりにも都合の良い展開もあるのだけれど、水生さん、いろいろとこれから面白そうなのが書けそうだぞ!と、アイディア卵があちこちに隠れていそうな期待を感じさせてくれる作品でした。続→
2011/12/18
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