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かりんとう侍

かりんとう侍

かりんとう侍

作家
中島要
出版社
双葉社
発売日
2013-09-18
ISBN
9784575238334
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かりんとう侍 / 感想・レビュー

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藤枝梅安

旗本の家の次男・日下雄征は、部屋住みの仲間と適当に時間をつぶし、「ささや」という小さな店のかりんとうを食べ、柳橋の芸者・鶴次と情交を交わすという、気楽な日々を送る。それでも侍の端くれ、黒船来航に江戸が動揺し、その余波が彼にも寄せてくる。兄が持ってきた婿入りの話を断り、根無し草のような生活を続ける。大地震をきっかけに、知り合いの戯作者・魯文と協力し地震の記録を作り始める。鶴次の厄介になりながらの生活の中から雄征が決心した己の生業とは。軽く読める青春時代小説。管理職を望まない現代の若者に通じるのかな。

2015/04/16

ゆみねこ

中島要さん、初読み。旗本の次男坊の雄征は、かりんとう好きの真っ直ぐな男。自らの生き方に迷いながらも最後に選んだ道は納得。まずまず面白かったです。

2015/07/28

初美マリン

軽く読もうと思っていたのに、特に剣ができるでもなくヒーローでないのに、普通に悩み心がフラフラしているのですが、ただ正直、素直に物事をみることができる主人公にだんだんおもしろくなっていきました。安政の大地震を絡めて大げさでなく道を見つけたことに思わず微笑みました。

2018/07/29

優希

面白かったです。かりんとうをこよなく愛し、いつも口にしている様子を想像するだけで微笑ましいです。それでも時代の中で格闘しているんですよね。

2023/11/17

スノーマン

幕末だというのに、のうのうと暮らすお侍さん。好物は、ささやのかりんとう。時代ものにしては何だか締まりのない主人公と話の流れやけど、幕末の侍だからと言って誰もが焦り、世を案じていたわけでもないやろから、そういうお侍さんもいたのかもしれんなあ。そんな中、シビアなのは駆け出しの戯作者魯文。大地震というアクシデントにあれやこれやと理屈を並べる主人公に対して、生きることは起こったことを受け入れて前に進むこと!とビシッときめるところがいい。頼りないふらふらの主人公より、よほど感情移入できる。

2013/10/23

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