KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

鏡よ、鏡

鏡よ、鏡

鏡よ、鏡

作家
飛鳥井千砂
出版社
双葉社
発売日
2014-03-19
ISBN
9784575238556
amazonで購入する

鏡よ、鏡 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

☆ゆう☆

同じ売り場の美容部員として働く莉南と英理子。性格も考え方も対照的な二人が次第に惹かれ合い、かけがえのない関係になっていく友情物語。かと思いきや、同僚である百合の事故から様子が変わり、またしても決別。どちらが正しい正しくないではないが、どちらもやってることが浅はかで共感できなかった。むしろ、百合の「言わないでってお願いしたのに、なんで」が一番しっくりきた。そして5年が経ち、莉南は自分の居場所を見つけ、英理子は新しい道を切り開いた。時間が解決するではないけれど、また二人が顔を合わすことができたのはよかった。

2017/01/28

takaC

「小説推理」連載('13/5〜12)だっただけあって行間の推測をふんだんに要求された。そういう意味ではお化粧しない男の自分には終章は結構難易度が高かった。

2014/06/10

風眠

正反対、だからこそだ。違うように見えて、実は芯の奥深くで同じものを秘めている。選ぶ道筋、考え方、好み、違うからぶつかり合うけれど、芯は同じだから、いつの間にかまた仲良くなっている。そういう、かけがえのない友達が私にもいる。最初は友達になれないタイプだなと、お互いに思っていた。けれどあるきっかけで、女同士とか、仲がいいとか、そういうのを超えた大切な友達になった。何度もケンカして、それでも会えば、いつも通りの「私たちトーク」が繰り広げられる。この物語の美容部員の、莉南と英里子みたいに。だから私はとても幸せだ。

2014/06/01

愛嬌があっていつも笑顔の莉南と、冷静でいつも凛としている英理子。対照的な二人は、初めはいがみ合ってばかりでギスギスしていたものの、途中からは互いに認め合い評価できるほどに。それらの過程上での互いの印象や相手の生き方に対する捉え方が興味深くて、中盤辺りまで、かなりのめり込んでしまいました。ただ、会社での騒動あたりからなんとく、ひっかかるところがちらほら。英理子の暴走ぷりや郁弥の非常識っぷりに、ついつい甘いなぁなんて思ってしまったり。社会の中じゃ、正しいことが必ずしも正義だとは限らないものだしね…。

2014/07/28

taiko

性格も雰囲気もまるで反対の美容部員リナとエリコの複雑な友情物語。 途中に挟まれたモノローグに翻弄され、もしかしてサスペンス?ミスリード?と変に勘繰ってしまいました。苦笑。 ただ、その誤解が後半に生きてきたのでしょうか?私には、前半の甘い感じの話より、後半の急展開が面白く感じました。 著者の作品は、チョコレートの町、はるがいったらが好き。

2017/06/27

感想・レビューをもっと見る