短編小説集 青春箱
短編小説集 青春箱 / 感想・レビュー
むぎじる
私の思う、”青春もの”のしずるとは少し違った趣の短編集。お気に入りは、独身のウエディングプランナーが行う儀式とは・・・「ライスシャワー」。あの雑誌の表紙を飾ってやる、と息巻いて広島から出てきた俺の「上京」。巻末で、ピース又吉さんと作品について解説をしているのも楽しい。しずるの舞台で観てみたい作品が多かった。
2014/07/23
海恵 ふきる
「アンブレラ」がなんとなく好きかな。あとはいかにも芸人さんらしい、オチ重視の作品という感じだった。しずるのコントから発想を得たらしい「能力者」を見つけたとき、おっ、と思った。またしずるの元ネタのコントを見たくなった。巻末の又吉さんとの対談、良かった。作品の背景や、二人の感性が垣間見えて、興味深い。最後の一冊で手に入れたサイン本、ラッキーでした。大切にします。
2014/06/05
にか
短編ながらもすべての話にちゃんと「オチ」がある。さすが芸人だなぁ。「格闘」や「上京」のように読者を思い込ませる手法が面白い。最後に「え?そっち?!」って思った後、思わず笑ってしまうようなストーリー。巻末の又吉との対談も面白かった。この2人の関係、すごくイイ!
2018/04/08
non
('14-108)本の作りがスカスカでマヌケ。全18作のコントのような短編集。(ご存じでしょうが)笑いとかって難しいのよ。オチが決まれば気持ちよいんだろうけど、決まらない・落としきれないと虚しい。感覚的にちょっと残念。芸人の本と言えば、又吉(ピース)!って感じ。いや、芸人以外んとこでもちょこちょこ絡んでる、、年間2000冊はスゴイや。
2014/06/12
なけなしの不安要素
しずるのコントでは「能力者」は中高生という設定にしていた。コントでは、池田さんが「能力を持っていることが分かる能力者役」で、村上さんが「時を戻す能力者役」だった。コントは二人の掛け合いが良かった。小説は大学生という設定で「能力を持っていることが分かる能力者」が二人出てきて、オチが優れていた。けれども「能力者」という小説はコントのように能力者同士の掛け合いを重点に置いた方が面白い気がした。個人的にはコントの方が面白かった。あとは「部首とり大会」が印象に残った。糸偏の「終」で締めていて洒落ていた。
2017/03/08
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