紅けむり
紅けむり / 感想・レビュー
ゆみねこ
ご禁制の塩硝をめぐって、江戸の焼き物商伊万里屋と伊万里の薪商人山城屋が巻き込まれた災難。隠密やお庭番、盗人一味も出てくる大活劇。一力さんの作品には珍しいお色気シーンや拷問シーンも。最後はメデタシメデタシで良かったです。
2014/11/08
のっち♬
黒色火薬の密造一味捕縛に力を貸すために江戸へ出てきた薪炭屋主の健太郎が、命を賭した決断を迫られる。塩硝の密造、伊万里焼に絡んだ企み、暗躍する公儀隠密など不穏な空気が支配するストーリー。登場人物が非常に多くて誰が主人公なのか判然とせず、筋書きも不鮮明かつ混沌としていて、どの話が主軸なのか絞り込めないうちに唐突な幕切れを迎えるため、消化不良な読後感を残す。600ページにわたり風呂敷を広げ過ぎた結果、伏線回収がしきれなくなった感が拭えない何とも中途半端な作品。終盤は隠密が活躍するが、演出面もどこか陳腐に感じた。
2019/05/26
baba
前作「まいない節」で懲りたけど、また期待してしまいました。数々の悪人が出てきて、その言い様や拷問に辟易。「あかね空」や「だいこん」は生きる事に幸せを感じられたけど、最近の山本さんは路線変更でしょうか。御庭番吉岡組と山城屋健太郎が救いですが、それすらも最後の扱いはないんじゃないのと思い。この次はあるかな。
2014/06/28
あかんべ
江戸と伊万里で起こった別々の事件を、同時進行で書かれているが、その切り替わりが、初めのうちは細切れなので読んでいてうっとうしい。先々一つになるのは分かっていても読みづらかった。光っていたのは吉岡組のお庭番たちだけ。
2014/05/26
蕭白
最後のどんでん返しは、ちょっとクドかったかな。
2015/05/01
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