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リップステイン

リップステイン

リップステイン

作家
長沢樹
出版社
双葉社
発売日
2014-06-18
ISBN
9784575238662
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リップステイン / 感想・レビュー

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hiro

長沢作品は4冊目。主人公は専門学校生の‘ぼっち’行人。行人が渋谷で出会う“悪意”と戦う少女香砂。そして行人と同じ映像クリエイト学科の如月。この如月班が、香砂の“悪意”と戦う様子を卒業制作のための映像ドキュメントに収めようとする。一方、渋谷の連続強盗傷害事件を捜査する、精神的に不安定な女性刑事水瀬。このふたつの視点で物語は進行するが、前半の卒業制作の部分は長かった。如月班が活動してからは、テンポが良くなり一気に読んだ。ファンタジーな要素が組み込まれ、今までの長沢さんの青春ミステリーとは少し違った作品だった。

2014/09/07

takaC

あれれ。その可能性も考慮しつつ、でも何処か途中で消えたと思っていたんだけどな。警戒していたのに地夜叉現象に気をそらされたからか、すっかり騙されました・・・

2015/03/02

ひめありす@灯れ松明の火

いい加減もうそろそろ大人しくしようね~、ってやっとの事で寝かしつけた私の中の『何か』をむくむくと起き上がらせてしまう長沢さん。壊れかけの普通の人、そしてとうに壊れ切ってしまった後の天才、みたいな物を書かせると本当に上手い!といつも思ってます。映像とトランスジェンダーという定番パターンに少し新伝奇を混ぜた感じですね。サヴァンの解釈がちょっとあれでしたが。リップステインはものによっては口紅の事。まだ口紅の使い方を知らない少女が、唇を噛み切って流れ出た血で偶然粧えてしまった様な痛々しくも鮮烈な、戦いの物語でした

2015/05/31

ダイ@2019.11.2~一時休止

これまでの学園ミステリからちょっと路線変更?してSF色がチョット強め。納得できない箇所もあった(香砂の絵)が、ミスリードっぽい描写を最後上手くまとめていて良かった。

2014/07/05

よっち

課題の映像制作に取り組むぼっちの夏目が、渋谷で「悪意」と戦っている制服の少女香砂と出会うことから始まる物語。自らが抱える思いをうまく利用され、行き過ぎた行為に手を出してしまう人々。序盤は詰め込まれた多くの要素が消化不良気味でなかなか進みませんでしたが、プロデュース能力に長けた夏目の同級生美晴が関わってからは一気にテンポが良くなりましたね。結末も著者らしい一捻りあるもので、物語がひとつに収束していく過程は面白かったです。お互いを補い合う夏目と美晴のコンビも良かったので、続きが出るようなら読んでみたいですね。

2014/10/13

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