海辺の週刊大衆
海辺の週刊大衆 / 感想・レビュー
mayumi225
壮大なる,そして切羽詰まった暇つぶしの本。そう,これほど暇つぶしに切羽詰まることがあるだろうか。どこかで遭難したとき,何もかも失ったとき,この本を思い出す気がする。砂にまみれた週刊大衆と,きらりと輝く人間の尊厳。実にくだらないけど,高等である。
2018/04/22
とくてる将軍
なんて馬鹿げた本なんだろうと思った。永遠に週刊大衆を中心に想像を膨らませた話。でも、こんな終わり方なんて哀しい。ユーモア溢れる作者と同感する場面も多く、馬鹿らしいけど面白い。しかし最後の袋とじは開けることが出来なく悲しい。なぜなら図書館で借りた本だから。
2016/02/05
更夜
脱力文学の金字塔『去年ルノアールで』は映画『去年マリエンバードで』のもじりですが、今回は『海辺のカフカ』何故にして「週刊大衆」??しかし、無人島にあるのは一冊の週刊大衆。妄想作家でもあるせきしろさんの「もし、週刊大衆が○○だったら」の妄想が大爆発。よくここまで書きましたね。もう、週刊大衆、一生読まなくてもいいくらい。ちゃんと袋とじつきで、開けようかどうか迷ってます。憎いね、袋とじって。ここまで語彙豊かに週刊大衆を語れば双葉社も満足、なはず。
2015/10/01
冷狸
発売日に購入して積ん読のまま三年。文庫化?又吉主演で映画化?驚きのまま一気に読んだ。無人島と週刊大衆の妄想小説。これを映像化してどうするのだろうか。ぜひ見たい。
2018/05/20
MOKIZAN
世の見識あるおじさん皆が感じるであろう疑問、なぜ「アサ芸」でもなく、「ポスト」でもなく『週刊大衆』なのだろうか、については結局解からなかった。よくこれだけ妄想されました、お書きになりました、感服します。最終章の海辺のカルタの「な」、『なくして初めて気づく週刊大衆の存在』=(意味)大切なものは、いつも失って初めてその存在に気づく。とある、大変失礼ながら、私はその時何かを感じるだろうか。文中、猿蟹合戦で「牛糞」が蟹の援軍についているけど、私の知る限りの1960年代の同話では、そこは「昆布」が勤めていたんだけど
2015/09/19
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