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自画像

自画像

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作家
朝比奈あすか
出版社
双葉社
発売日
2015-10-21
ISBN
9784575239232
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自画像 / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

朝比奈作品初読み。思春期の女子が胸に持つ美醜に対する慢心、優越、羨望、嫉妬、コンプレックス。心ない男子たちのくだらない嫌がらせやクラスに蔓延するグループ同士のパワーバランス。自分の学生時代にはここまで露骨に容姿を侮辱し蔑むような風景はなく、グループはあれどもそこに上下というような観念もなかった。また、主人公の陰湿で不幸な攻撃性に対して、ニキビ顔云々よりもその性格が問題ではないかなど、微妙に共感しづらさを覚えていたのだが、何とそういった背景を踏まえて展開される物語の残酷且つ衝撃的なこと!!→(続)

2016/06/17

タックン

前半はリアルなスクール・カーストの話があって自分の子供時代を振り返りながらいろいろ考えてしまいつつページを捲る手が止まらなかった。いつの時代でも学校だけでなく会社・地域社会にカースト(階級)ってのが少なからずあるって再認識され怖かった。っで半分過ぎた辺りから突然リアル感がないような教師の女子児童への性的虐待&それへの制裁(処刑)の話となった。前半はこの話への伏線だったみたい。でもこの話もまとまりがなくぼやかしたまままた突然に題名の(自画像)の話になった。テーマはよかっただけに残念な作品だった。

2015/12/31

なゆ

最初から何だか異様な空気を漂わせてると思ったが、そういうことだったか。あ~、スクールカースト的な話は、何度読んでも気が重くなる。教室内のひそやかな闘い。そして別の危険にもさらされてるということ。語られる内容がなんかジクジクとした気分にさせられるのは、ニキビを面皰と表すイメージ戦略が効いているのかも。途中まではなんだか、イヤミスっぽい話を読まされた気分だった。話をムリヤリ聞かされる婚約者のように。ラストは、ううむと考え込んでしまった。本当にこれで解放されればいいんだけど。

2015/12/09

barabara

装丁、全てを物語ってるくらい秀逸だな。ホワホワした無理やり剥がせばすぐ剥がれそうな物を幾重にも巻きつけて、目だけはやっと出て自分を取り巻くものを油断なく見つめている。でも出ている顔はキューピー人形のような幼い表情なのが非常に印象的。

2015/11/25

high

[16-307-004]婚約者の男性教師に中学時代を語りかけるスタイルで始まる。中学という閉鎖的環境。そこに生まれる美醜によるヒエラルキー。女の自意識と執着のドロドロとした感情が気持ち悪いが、一番気持ち悪いのは担任教師だった。方法は正しくはないが、この病気は死ななければ治らない…。(2016/01/11)

2016/01/11

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