復讐屋成海慶介の事件簿
復讐屋成海慶介の事件簿 / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
今作はこれまでのひ香さん作品とはガラリと雰囲気の違う作風でした。‘復讐屋’という、ちょっと変わった仕事のお話で、スカッと気分爽快にさせてくれるのかと、期待して読み始めたのですが、残念ながらそういった趣旨ではないようで、どちらかといえば地味に人間性を問う展開に、意外さを隠せませんでした。これまでのひ香さん作品とは違い、シニカルかつシリアスにもホッとする感動が隠されてるワケではないので、そこを期待して読んでいると肩透かしをくらうかもしれません。おそらくは作者さん本人も「たまにはこんなのも」的なノリなのかなと。
2016/03/03
初美マリン
復讐するは我にあり、これは神が代わりにするので、絶対に復讐するな、必ず後悔するからと。新約聖書の言葉の意味を理解できた。作品は軽いけれど、復讐からは何もうまれないと改めて思った
2022/09/23
みかん🍊
恋人に裏切られ会社まで追われた元社長秘書美菜代が辿り着いたのは復讐屋、高額な依頼費が支払えず断られた美菜代は復讐の方法を学ぶため無償で働く事にする、そこに依頼が来る数々の事件簿、「復讐するは我にあり」何もしようとしない鳴海に呆れるが復讐しないという選択もある相手を酷い目に合わせてスッキリするより人を裏切ったり傷つけるような人間などほっておいても不幸になる、そんな事より自分が幸せになって見返す方がいい。
2020/12/24
舟江
笑点の木久扇師匠が紹介していたので読んでみたが、どうも違うようだ。 初読みの作家の作品であったが、ストーリーに筋が通ておらず、内容が幼い。若い作家さんかと調べてみたが、そう若くもない。息抜きに読む分には、いいのかもしれない。
2018/11/26
なゆ
タイトルに“事件簿”だなんて入ってるから、ずっとスルーしてた本。でも読友さんのレビュー見て、どうやら想像と違うらしいぞ、と。なるほど、ひ香さんだけあって復讐屋らしからぬ復讐屋だ。『復讐するは我にあり』という言葉の意味は、私も完全に逆に思っていた。そうだったのか〜。まぁ、スカッとするというよりは、しみじみと(ちょっとモヤモヤ)してしまうし、どこか煙に巻かれた感もあるけど、安易な復讐じゃないとこはいいと思う。いいかげんだけど憎めないキャラの成海といい、ドラマになりやすそうな感じ。続きもありそう?
2018/05/08
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