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終の日までの

終の日までの

終の日までの

作家
森浩美
出版社
双葉社
発売日
2015-12-16
ISBN
9784575239331
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終の日までの / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

今年(今月)に入り、早くも5作目となった森さんの短編集です。我ながら、よくも飽きず?に似たような作品を読み続けるなぁと思います。確かにここまでくると、ぶっちゃけ作風はちょっとした金太郎飴状態ですが、その一貫している作風に期待している自分がいます。今作はタイトルにあるように『終(つい)の日』となっているので、これまでの作品より「死」を意識し、見つめる作風がまた涙腺を破壊してくれます。「死」というテーマを扱うことで、作品の雰囲気がシリアスになりがちですが、さすがは森さん、しっかりと希望を残してくれています。

2017/01/08

紫 綺

いよいよ他人事ではなくなってきた終の日。親も、下手すれば自分も…。身につまされる。手を変え、品を変え、家族シリーズ8作目。短編でここまで読ませる作品は貴重。いつまでも追いかけたい!!

2016/03/02

ユザキ部長

「つまらない男ですよ。世の中の大半の男、いや女も同じかな、みんなそう思ってるんじゃないですか。でも人がなんと言おうと自分の評価、価値は自分で決めればいいし、せいぜいしぶとく生きてみましょ。それなりに良いこともあるでしょう」とりとめもない。終活。人それぞれの人生の閉じ方。いいタイトルだと思った。

2017/01/15

じいじ

 この作品『家族の言い訳』から8作目の作品。森浩美は家族の哀歓-とくに哀しみを描くのが巧い。読友さんのレビューとタイトルの妙に惹かれて読みたくなった本。中年から初老夫婦の夫婦愛、家族愛を温かく優しい目で綴った8つの短篇集。中に、人生の終焉つまり「死」を意識させられる作品もあり辛いシーンもあったが、作者の描きたかった「生きている今にどんなことを成すべきか…」の先への光が覗けて、読んでよかったと思っている。癌に苦しみ自暴自棄の妻を励ます夫の【いちにさんぽ】と、【おばあちゃんのSuica】が心温まる話で好きだ。

2016/04/01

ゆみねこ

安定の家族小説集。亡き父が遺したマンションに4人の兄弟姉妹が集まって、遺産分割を話し合う「月の庭」・終活を始めた母と戸惑う娘を描いた「準備万端」が特に印象に残りました。「つまらない人」の奥さん、何だか共感もてず。末期癌の妻と夫の「いちにさんぽ」、泣けました!

2017/01/30

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