KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

クランクイン

クランクイン

クランクイン

作家
相場英雄
出版社
双葉社
発売日
2016-11-16
ISBN
9784575239980
amazonで購入する Kindle版を購入する

クランクイン / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

相場英雄は、新作中心に読んでいる作家です。今までの作品とは、雰囲気が違いますが、旬の作家だけあって、400P超一気読みです。映画製作が金喰い虫だとは知っていますが、ここまでリアルだと実感出来ます。本作は相場英雄版、蒲田行進曲もしくはニューシネマパラダイスと言った感じでしょうか?最後の数頁はいらなかった気もしますが・・・

2016/12/16

しんたろー

相場さんが映画業界ものを書いたというので興味津々で読んだ。私の仕事なので 今までは同様の作品を「大袈裟!」「間違いだらけ!」と思う事が多かった。鵜の目 鷹の目になってしまって純粋に楽しめなかったが、それでも面白かったのが率直な 感想。小説が映像化される流れや裏側を丁寧に取材された感が出ているし、実際 にかかる金額が概ね適正だったのも驚いた。(小さな間違いは数か所あったが) 何よりも社会派サスペンスの名手が、こういう作品も描けることが嬉しかった。 (撮影現場に陣中見舞いにいらした時に観察していたのかな?)

2017/03/01

あすなろ

映画を現代で製作するとどうなるのか?そんな知的好奇心を満たしてくれる、そしてちょっと昭和映画の良さを薫り立たせる作品。なんとなくの知識でしかなかったが、映画はアニメ以外はバクチみたいなもんだなと思う反面、これに憑かれてしまう良さも堪能出来る。僕は映画は中途半端にしか観ないけど、名優達が繰り広げる世界が与える感動は、こうして造られるのだということに強く興味を持って読了した。ところで、ラストの描写は意見分かれるところだろう。ヒントは蒲田行進曲。これが良いか悪いか、そもそもラストへ至るあたりは微妙か?

2017/02/28

まこみん

広告代理店に勤める主人公、根本が大好きな映画製作に携わる事になり、悪戦苦闘の末無事にクランクイン…の話と思っていました、ラスト7ページ前迄は。レビューを見るとこのラスト無い方がいいとの意見も多いけど、私はこれがあってより面白かった。一本の映画が出来るまでの沢山の交渉、巨額の資金調達、人脈、行動力。実在の役者さんのエピソード等。と同時に主人公の母親の謎解きも。婚約者の父親が警視庁捜査ニ課で、詳しい事はこの本でと「ナンバー」を差し出す…処もあったり、相場さんが楽しんで書かれているって感じました。

2017/02/05

Yunemo

著者のネクストステージ、エンタテイメントの世界へ。今までには金融・経済、刑事部門が主だったのに。これにはやられました。映画好きには、垣間見られる作品に懐かしさを感じます。映画製作にかかわるディテールまでが描かれています。これだけでも見つけもの、得した気分。フィルムからデジタルに変わった意味は大きかったのですね。こうして描かれるとよくよく理解です。それにしても。平成版蒲田行進曲ですか。こんなに凝った作りにしているとは、驚きながらも、どこかで醒めてしまっての読了感も。著者のプロットに良い意味で嵌められました。

2017/01/14

感想・レビューをもっと見る