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翼がなくても

翼がなくても

翼がなくても

作家
中山七里
出版社
双葉社
発売日
2017-01-18
ISBN
9784575240146
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翼がなくても / 感想・レビュー

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Yunemo

29.18秒、200mに秘められた極限の走りの世界。この間の心の内と周りの様子が余すところなく。気持がざわつきます。頑なまでの熱意、どうも、これがご都合主義的表現に繋がってしまう、だけど自分の夢が奪われるというストーリーからするとやむを得ない、との気持ちにも。別の側面で繋がる御子柴弁護士と犬養刑事のやり取りにも揺すぶられる気持。これはこれとして、一人のアスリートの再生、サクセス物語として堪能させていただきました。作中で表現される障害者への接し方、軽はずみな同情と軽はずみな虐待は根が同じ、何にも言えません。

2017/02/03

しんたろー

スプリンター少女が障害を抱えてもパラリンピックを目指す… 中山さんが料理すると…スポ根&ミステリになったがミステリ には重きを置いていない感じで(多くの人が犯人と動機に思い 至る筈)障害者スポーツの現状を描きたかったのだと感じた。 御子柴と犬養、中山ファミリーの2大スターを配して、彼らの 性格・行動で話に説得力を持たせたのは上手い。「障害を直視 することは己の中にある差別意識と向き合うこと」という台詞 にも胸を突かれた。とは言え、御子柴シリーズや『テミスの 剣』のような重いミステリもそろそろ書いて欲しい!

2017/06/08

いつでも母さん

「On your marks」もうこの合図でドキドキしないだろうか?「走る時は一人でも、サラの後ろには何人ものサポーターがいることを忘れないでほしい」踵に翼を与えてくれた義足を造るデビット・カーターの言ったこの言葉は、健常者でも障碍者でも一人では生きてはいないんだ!事を感じさせる。沙良を通して障碍者スポーツの置かれている現実を学ぶ。そこに御子柴弁護士が絡む。嗚呼、なんてこったい!それだけで心拍数が上がるのだ私は。沙良の家族とか突っ込み所はあったけれど、今回も面白く一気にゴールした。

2017/02/05

fwhd8325

そうか、そうきたか。中山さん、やっぱりうまい。スポーツ小説のような展開には、やや戸惑いはありますが、しっかりまとめてしまうところは流石です。御子柴先生、犬養さん、いい共演です。大映ドラマ調で、盛り上がりました。

2017/03/31

ダイ@2019.11.2~一時休止

刑事犬養vs御子柴?。パラリンピックを目指すスポコンとしては楽しめます。ミステリーに関しては直球すぎるんでないかい?。

2017/02/13

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