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歴史はバーで作られる

歴史はバーで作られる

歴史はバーで作られる

作家
鯨統一郎
出版社
双葉社
発売日
2017-07-19
ISBN
9784575240436
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歴史はバーで作られる / 感想・レビュー

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absinthe

何冊か読んで勉強したら、後はそのまま書いちゃった感じの本。同著者による『邪馬台国はどこですか?』の続編かと思ったがキャラ一新されていた。トンデモ説のキレっぷりは健在だが、好みから言うと『邪馬台国…』の方が良かった。今回は、語り部の青年のキャラクタが好きになれなくて。二人の専門家(正統派と異端派)の議論を非専門家のはずの女バーテンダがジャッジするという展開も好みに合わなかった。

2020/09/28

パトラッシュ

飲み食いしながら議論するうちに意外な真相に至る短編ミステリは『黒後家蜘蛛の会』で定着したが、作者はこの形式を日本で最も多く試している。定説がひっくり返るほどではないが、学校で教わったり読書で知ったつもりだった常識に想定外の横槍を入れる爽快感を味わうのが味噌だろう。村木の唱える突拍子もない歴史上の異説珍説に喜多川が反論し、安田が同調するところへミサキさんが茶々を入れてトンデモ話が本物らしく思えていくスタイルがユニークだ。そんなのありかもと思えるのは「論理の八艘飛び」だけだが、4人がやり合う漫才を楽しみたい。

2021/12/06

紅はこべ

ラストの義経異譚について、常盤御前には牛若の上に今若と乙若という息子が二人いて、この二人は即出家させられている(後に還俗して、源氏軍に加わったような).。牛若だけ乳児だったので、しばらく母の手許に置かれたのだ。何故常盤が牛若の将来だけ案じたか、その説明が抜けてるな。母親は末っ子を特別扱いしがちとか。各編の題が、名作のタイトルや名台詞のもじり。鯨統一郎さん、『ガラスの仮面』 を読んでいたのか。

2021/11/26

のぶ

「邪馬台国はどこですか?」以来続いている、バーで歴史の謎を解き明かすシリーズ。本作も楽しみました。自分のように歴史は好きだけど、知識のないものにとっては、身近に親しめるので楽しい。今回もネアンデルタール人をめぐる珍説や、マヤ文明の謎他、和洋取り混ぜて面白い歴史談議が5つ出てきて、こんなバーがあれば行ってみたいと思わせるものばかり。自分はこの中でも「論理の八艘飛び」の義経に関する謎が特に興味深かった。それとそれぞれの話に出てくるカクテル、呑みたいものばかりです。

2017/09/17

ダミアン4号

新進気鋭の歴史学者と彼に付き添う学者の卵が偶々入ったバーで先客の老歴史学者(自称)と美人バーテンダーに歴史談義を持ち込まれ…ネアンデルタール人、八百屋お七、マヤ、銅鐸、義経…時代も場所も様々な歴史上の“謎”に新説・珍説を繰り広げる!いや~楽しかった!“歴史談義”ってこれでイイんじゃない?そりゃ物的証拠を伴わないあんまりな説じゃ白けてしまうけど…その時代に居合わせて現実を見てきたわけじゃないんだから…少々突飛なお話だってそれはそれで“アリ”(笑)舞台がバーという事もあって…ほろ酔い気分で繰り広げられる談議に

2020/01/05

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