虹の向こう
虹の向こう / 感想・レビュー
buchipanda3
乾いた文体が醸し出す雰囲気が心地良かった渋めのミステリ短編集。4篇収録。どの篇も不可解な謎から始まり、なぜ?という部分にずっと焦らされている感覚がありながらも、つい読み進めてしまう面白味があった。そして終盤に見せる意外な展開と収まり方も楽しめた。どことなく影のある主人公たちだったが、その謎めいた出来事をきっかけに微かに見せる変化が何とも味わい深い。各篇の題名も意味ありげでいい味を出していたと思う。レトロで渋めの表紙が作品にぴったりだった。
2017/12/03
keith
ミステリーの短編集。「ラスト一行で違った景色が見えてくる」という帯に煽られましたが、何とはないお話でした。
2018/02/18
コリディ
6点。最近ちょっと注目の作家さん。短編4編、日常のちょっとしたミステリー、せめて連作にして欲しかった。文章はハードボイルド風だが、内容が少しほっこり系なので中途半端。最後の退職した刑事さんの話が良かった。
2020/02/06
rosetta
★★★★☆200ページほどの本に4編の短編。良くできてはいるのだけれど、短すぎて物足りない。発表媒体の制限?でも本にするときに加筆できるはずだからこれで充分と判断したのかな。確かにこれでは推理作家協会賞のノミネートされただけで御の字でしょう。高校球児の終わった最後の夏を描く一篇が、ミステリー要素はないけれどノスタル爺(笑)な自分の好みにあっていた。
2018/01/11
ミコ
初読み作家さん。登場人物はいい人達なんだろうけど好きになれず。もうっ!てなった。
2023/12/01
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