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十三階の血

十三階の血

十三階の血

作家
吉川英梨
出版社
双葉社
発売日
2019-11-20
ISBN
9784575242263
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十三階の血 / 感想・レビュー

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しんたろー

第3弾は古池が主役…エロ&ヴァイオレンスは健在で心身ともに痛い描写が多いのに目が背けられない。核のラヴストーリーも「やめろー!」と声が出るほど哀しく狂おしい。古池が過去に使い捨てた・愛花と律子を対比して進む展開は二転三転し最後まで気が抜けずに楽しめた。前2作より、男である古池の身勝手さが同性なのに共感できないのが残念だし、妊娠絡みの作業は女性の反感も多いだろう。それでも律子の今後が気になるし、新校長・乃理子と部下・南野という二人のキャラも面白くて続編を期待したい♬それにしても、吉川さんは真のサドでマゾ?!

2020/01/19

いつでも母さん

なんというこの夫婦!凄すぎる!仕事と言っては命懸け。裏の裏は表?最早どこに真実があるのだろう。何を誰を信じられるだろう。エグ過ぎる十三階。産めるの?ってドキドキしながらページを捲った。三里塚抗争に辺野古問題はこの先の人々がどう歴史認識するのだろう・・ともあれ生きている。『十三階の純血』嫌な響きだが無事に成長してほしいと願うばかり。ハラハラしながら一気読みだった。

2019/12/26

🐾Yoko Omoto🐾

シリーズも三作目となり、ますます面白くなってきた。辺野古移設問題に絡むテロ集団の殲滅を巡り、13階リーダーの古池を主人公に、ミッションの難易度・過激なバイオレンス・駆け引きの面白さ・意外な結末、全てがパワーアップした印象。今作では情報屋を運営するに至るまでの過程が実に仔細に興味深く描かれ、任務の過酷さを見せつける。スリリングな展開にラストまで目が離せず、絶体絶命からの起死回生には痺れっぱなしだった。己の人生を捨ててまでも、国家に忠誠を誓い、国民を守る為に全てを賭ける、その狂気に近い生き方が恐ろしくも尊い。

2020/02/23

nobby

もう身も心も疲れ果てた…過去2作の読了から、際限なく何でも、ことさら“女”を生々しく利用するのは分かっていたが、それにしても想像を絶する敵味方さらに男女の化かし合いにドンヨリ…沖縄基地問題をテーマに騙しダマされての展開は手に汗握り面白い!何より今作で主役として描かれる古池の強靱な武闘披露しての無双ぶりと部下や手玉の女への不器用さは魅力いっぱい。ただ、特に怒濤の後半で次々と人物が登場したり性格の変容が激し過ぎる様に思えるのが少し雑に感じられ残念…個人的にはスパイ小説にエロはサラっと流す位でいいんだけど(笑)

2020/03/29

ちょろこ

やってくれたね、律子さん、の一冊。シリーズ3。ここまでくれば13階組織、律子さんにも慣れてきたけれど、今回は想像以上にヘビー。血祭りかっていうぐらい血だらけだったな。誰もが自分の目的のために人を利用するのも厭わない。古池さんはいつも以上に血の気が多いし、荒れてるし。終盤からは案の定、休憩を挟めないぐらいの展開にまんまとハマりつつも船上での血祭り状態に血の気が引くほどげっそり。皆さん、よくやるわ…。逆転、二転三転は今回もやっぱり面白かったな。ようやく安堵と思いきや、律子さんが…げっ!最後にやってくれたね。

2022/08/22

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