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十三階の母

十三階の母

十三階の母

作家
吉川英梨
出版社
双葉社
発売日
2021-08-26
ISBN
9784575244311
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十三階の母 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

あぁ、これはもう母である律子が哀しい。そして、先が気になって仕方がない。アイツ…次はどんな手を使うのだろう。あんなヤツ徹底的に叩きのめしたい。だから律子、壊れるな。先生、上司として夫として律子の事、頼みますよ!しかしなぁ…この職責と母親であることはしんど過ぎると思う。我が子を護る為なら律子は悪魔に魂を売るタイプ?いやいや、根こそぎぶった切ると思いたい。その瞳に蒼い焔がメラメラと(妄想中・・)続きは早めにお願いしたい。

2021/09/06

しんたろー

シリーズ第4弾は、母、父になった律子と古池がアメリカで隠遁生活しているところから始まり、テロ事件の為に帰国し騙し騙されるドロドロ劇…誰を信じて良いのか判らない怒涛の展開で、先が気になる読み手の期待に応えてくれている。情緒不安定の律子が痛々しいだけでなく今まで以上に狂暴化している感じが怖くて哀しい。巻を追う毎にミステリとしてもサスペンスとしてもインパクトが弱くなっている気もするが、ドSな物語に耐性が出来てきているのかも?とは言え、独特な中毒性にハマっている私は「早く、次巻を~‼」と身悶えしてしまった(笑)。

2021/12/22

utinopoti27

『ハラマキ』と並び、吉川氏の人気シリーズとなった『13階』。今回も、スパイサスペンス好きにはたまらない「尖った」シナリオに拍車がかかっている。ついに母となった律子に下される新たな任務。彼女のトラウマとなった事件の再来か。目覚めた母性と非情な任務との間で苦悶するヒロインの姿が読みどころの一つ。作者の筆は、そんな律子を人格破壊寸前まで徹底して追い込んでゆく。そして思わず息をのむ衝撃の展開が。13階の命運は尽きてしまうのか・・。ストーリーは相変わらずぶっ飛んでいるが、先が気になって仕方ないほどハマるシリーズだ。

2022/01/16

ちょろこ

シリーズ4の一冊。あれから時は流れ、キン消しで朝から派手に喧嘩しつつもイチャイチャにしか見えない二人。が、やっぱりね。いきなりこんな身を引き裂かれる展開になるとは。第一作のあのテロのトラウマが律子さんの心をかき乱し、13階組織とプライベート、狭間での心の揺れが痛いほど伝わってきた。裏切り者は誰だ?今回も意外性とそこまでやるか感は健在。この後始末は毎回心を無にしなきゃできないよね。でも心の後始末はそうそう簡単に一掃できないよね。今回も"母"という言葉にさまざまな含みを持たせているのがせつなく、味わい深い。

2022/09/07

nobby

もうずっと苦しくて…傷々しくて…何故このシリーズを読んでいるのか首を傾げながらも頁をめくる手が止まらない不思議…その存在を守るためとはいえ、最愛の息子と引き離された悲愴…我が子への思慕と諜報員としての自負の狭間に揺れ情緒不安定な律子。母あるいは工作員とまるでオセロの様に感情入り交じるのが何とも哀れで…それに漬け込む者達が大物も小物も狡猾にエロにうごめく様は嫌悪。それに加えてまた新たに刺客となる女の背景にはそこまでするか…壮絶な展開を経て降臨した十三階の母(マリア)、その姿は凄惨いや言葉通りにモンスターだ…

2022/02/11

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