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たそがれ大食堂

たそがれ大食堂

たそがれ大食堂

作家
坂井希久子
出版社
双葉社
発売日
2021-09-16
ISBN
9784575244410
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たそがれ大食堂 / 感想・レビュー

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しんごろ

マルヨシ百貨店の大食堂の存続をかけた再生物語。若社長の妨害があるものの、マネージャーの美由紀を中心に守っていく。メニュー一新というわけでなく、今あるメニューを、工夫して美味しくする。これなら長年通ってる常連にも違和感なく、通ってくれそうだ。革新でなく再生という言葉がピッタリ。存続を目指して頑張るスタッフは、もはやチームだ。チーム名はダサいけど…。そして、現代ならではの問題があるんだねえ。食べる側のマナーというか、こんな問題があるとは知らなかった。料理とスタッフに心がほんわかした。【読んだ本登録900冊目】

2021/11/28

けんとまん1007

百貨店の最上階にある大食堂。読みながら、あまりの懐かしさに、微かな記憶を呼び起こした。ショーケースを眺めながら、どれもこれも目移りして、なかなか決められなかったような。。。そんな大食堂を巡るショート集。取り上げられるメニュー、どれもこれも食べてみたい。それをキーにしながら、関わる人たちの関係性の変化が面白い。半分くらいは、想像はできるのだが、それをそれで安心感にもつながる。続編を望む。

2022/02/01

kotetsupatapata

星★★★☆☆ 失礼な表現なのかもしれませんが、起承転結もハッキリしており、小物ながらも悪者も最後はギャフンとさせるなど、舞台がレトロ感満載のデパートの大食堂のせいか、派手さは無いもののオーソドックスで読みやすい話でした。 主人公の美由起は勿論、智子の過去やカンナの意外な素顔等キャラクターの設定も好感が持てました。 男性陣がもう少し奮闘するか、美由起に絡んでくればもうちょっと良かったかな?

2022/11/10

おしゃべりメガネ

個人的に坂井さんはこういう人情痛快物語をもっともっとたくさん書いてほしいと思います。経営の怪しい老舗デパートの大食堂にクセありな料理長「智子」が登場。何かとメンバーと衝突を繰り返し、マネージャー「美由起」は気も休まらない。しかし、「智子」の料理の腕は一流で『オムライス』や『プリン』『パスタ』などあらゆるマジックを仕掛けていきます。料理を軸にメンバーとのつながりも少しずつ広がり、チームがまとまりかけた頃、とあるウワサが。やはり美味しい食べ物は人を笑顔にし、ココロをしっかりと優しくほぐしてくれるんだなぁと。

2021/11/10

みっちゃん

存続の危機に立たされたデパートの大食堂を生き返らせる為に。スタッフたちの迷い、創意工夫、奮闘。章立てに使われたメニューはどれも日本人の心の琴線に触れるソウルフード。ああ、私も食べに行きたい。特に全てのお料理がぎゅぎゅっと凝縮された一皿、終章のお子さまランチはサイコー。ずっとナイショだった主人公の娘が短冊に書いた願い事が明らかになる件はじんわり、と胸の中が温かくなる。

2022/04/06

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