エクアドール
エクアドール / 感想・レビュー
よっち
大航海時代。琉球王国で役人を務める元倭寇の眞五羅が、最新鋭の大砲を手にいれるべくポルトガル領マラッカを目指す船旅に出る冒険歴史小説。交渉役として指名され、仲間たちとともにアユタヤ経由で向かうマラッカへの船旅。倭寇の頭目や海軍提督、そしてポルトガル貿易商人やジャワ女商人たちとの様々な出会いがあって、周辺3カ国が相争う危険地帯で思わぬ戦いにも巻き込まれてゆく展開でしたけど、何度か危険な状況にも遭いながら、島と大切な人たちを守るためには何が最善なのか、懸命に模索する男たちの熱い姿にはぐっと来るものがありました。
2022/06/30
あきひと
大航海時代に琉球からマラッカへ旅をする琉球人、日本人、明国人、マレー人、ポルトガル人。目的は当時マラッカを支配していたポルトガルから大砲を入手して琉球へ持ち帰ることだった。旅をするうちにバディーとなる各国人、気持ちが入れ替わっていく弥次郎や逞しく育っていく樽金に感情移入していき、自分も一緒に旅を楽しんでいるような気持ちで読み終わった。
2022/07/09
chuji
久喜市立中央図書館の本。2022年5月初版。初出「小説推理」2021年5月号~22年2月号。加筆・修正。譚の始まりは種子島鉄砲伝来の二年前、舞台は大航海時代の琉球王国でした。南米の国エクアドル(Ecuador)の譚かと思ったら違いました。ポルトガル語の(Equador)は赤道という意味でした。因みに、国名のエクアドル(スペイン語)にも赤道という意味だそうです。
2022/06/06
century-century
滝沢志郎さん、前作2つが面白かったので手に取ってみました。大航海時代の琉球人たちの冒険を描いた物語、なかなか面白かったです。読み始めは、琉球独特の難解な用語と、登場人物たちの現代語風の会話のギャップについていくのに苦戦しましたが、慣れてくると純粋に物語に没頭して楽しむことができました。歴史小説というよりは、歴史を絡めて読みやすくしたキャラクター小説、という印象です。
2022/06/12
ブル-ス
誰もが持っていて、誰もが見失っているもの。
2022/10/21
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