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晩秋行

晩秋行

晩秋行

作家
大沢在昌
出版社
双葉社
発売日
2022-06-22
ISBN
9784575245318
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晩秋行 / 感想・レビュー

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starbro

大沢 在昌は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、バブル・ノスタルジー・ハードボイルドでした。この時代を書くのはバブルが懐かしいからでしょうか?フェラーリ250 カリフォルニア・スパイダーに乗りたい気はしますが、20億円と思うと、貧乏性で小心者なので無理かも知れません(笑)🚗🚗🚗 https://octane.jp/articles/detail/1978 https://www.futabasha.co.jp/book/97845752453180000000?type=1

2022/07/19

おしゃべりメガネ

10代から20代にかけて村上春樹さん、馳星周さんと同じくらい夢中になって読んでいた大沢先生の作品。若い頃はこんなハードボイルドな世界に憧れて、自分もいつかそういう年齢に近づくのかなとぼんやりと思っていたら、本作の主人公「円藤」ほどではないにしろ、まあまあ近づいてきたなと。本作はとにかく大沢さんらしさがしっかりとつまっていますが、やっぱり年齢のせいか、意外とアッサリだったかなと感じました。もっとシブさ全開を期待していましたが、実際のトコはこんな感じなんでしょうね。500頁弱でしたが、サラサラと読めました。

2022/09/09

KAZOO

久しぶりの大沢さんの作品です。お年を召されたせいか主人公も60代となっていてバブルのころにいい思いをした人物たちがかなり登場します。当時かなりの借金をしてクラブの女性と姿をくらました人物と所有していた車(時価20億円)を見たということから主人公が動き始めますが、様々な人物がからんできます。若干不必要な絡みがあったりするのですが、まあ一気に読んでしまいました。

2024/11/01

あすなろ

なんでそんな事を気にするの。30年逢ってないんだよ。あたしのことなんかとっくに忘れちゃっていいのに。男は未練で酒を飲める程、女を忘れられない。そこにフェラーリカルフォルニアスパイダーが絡む。そんなオトナの男のハードボイルド調ファンタジーという趣き。愉しませて貰いました。誰にも彼にも三十年越しの想い出があるのかないのかは分からないけれど、あの時と続かない今があるならば、それを続けてみたい、或いは続いていればという想いがあるのならば時にはこうしたオトナのエンターテイメントも佳き読書となる筈。そうした作品である

2022/11/13

Kei

淡々と。ハードボイルドが成立し難い今に、過去のバブルとスーパーカーと、愛する人をからめて、過去を探す物語。登場人物の繋がりは、偶然にすぎるし、30年という年月、こんな風には隠れられないし、なんといっても、女性が人生を棒にする理由が圧倒的に弱い。しかし、しかし、読ませるんですね。(笑)一番、よい女、であろう長年の友に裏切られて、バブル崩壊の傷の深さを、改めて知る主人公が哀しい。晩秋行、良い題名です。

2023/01/15

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