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ここにあるはずだったんだけど

ここにあるはずだったんだけど

ここにあるはずだったんだけど

作家
佐々木 愛
出版社
双葉社
発売日
2023-02-22
ISBN
9784575246063
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ここにあるはずだったんだけど / 感想・レビュー

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fwhd8325

その悩みの深さはよくわからないけれど、主人公たちのどんどん深みにはまっていく様は痛くもあり愛しくもありでした。甘酸っぱいでなくほろ苦い乙女の物語でした。

2023/09/06

やも

平らなおっぱい、EかFか議論されるおっぱい、昔は形のよかったおっぱい、女みたいなおっぱい、母乳も出ないのに授乳室に通うおっぱい、これから育ちたいおっぱい、触られて形を変えるおっぱい、左右の離れたおっぱい…。世に1つとして同じおっぱいあらず。独自路線だねー読ませてくるねー。自虐と優しさと切なさの塩梅が素敵。文学と青春の塩梅と言ってもいい。おっぱいがキーワードなのに、いやらしさはない。むしろ読み終えたあとは爽やかさまで感じる。ちょっと石田夏穂さん味も感じた。どのおっぱいも毎日を生きてるのだ。おっぱいに幸あれ。

2023/06/17

bura

読み友さんのレビューを読んで。短編5作、すべて女性のバストの悩みに関わる物語。推しを奪った女のバストが大きいことで豊胸手術をするべきか悩む女性、60代の女性のブラジャーを通した「老い」の中の妄想、女子高生が学校のプールサイドで見てしまった先輩の大きく美しい胸へのコンプレックス等々。女性の胸に対する様々な思いがギッシリ詰まっていて、男の私には太刀打ち出来ないディープな世界でした。

2023/06/27

胸が小さいことなんてささやかな悩みだ、と思っていた私はなんと傲慢だったのだろう。小バストに悩む主人公の4短編集。『EあるいはF』→推しがグラビアアイドルと結婚。Fカップの女だけはやめてくれ。『ブラ氏の告白』→トレンチコートの中はブラジャーだけの不審者発見。『授乳室荒らしの夢』→授乳室しか居場所がない私。『胸は育たない』→好きな人の好きな人はバストの美しい人だった。総括:文章自体は瑞々しい感性を感じて好感触だったが、物語によって玉石混交感あり。『胸は育たない』がダントツで良く、次いで『EあるいはF』。

2023/07/10

sayuri

胸に纏わる四話収録の短編集。たかが胸、されど胸。よほどの胸フェチでない限り、そうそう他人の胸に関心はないと思うけれど、小胸に悩む本人にとっては人生にまで影響を及ぼす重大ポイント。小胸がコンプレックスとなり、生き辛さまで抱えた彼女達の思いは切実だ。"F”に拘る女性を描いた一話『EあるいはF』と最終話の『胸は育たない』は彼女達の必死さと切なさに愛おしさが込み上げる。二話『ブラ氏の告白』ブラに拘る小太り夫婦の異様で奇妙な世界観に何度も噴き出した。極限の生き辛さを描いた三話『授乳室荒らしの夢』の結末はグッと来る。

2023/03/07

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