キングメーカー
キングメーカー / 感想・レビュー
夢追人009
永田町の蜃気楼と呼ばれた日本政治の闇のフィクサー、木澤行成が新聞社の政治記者として政治家に近づき裏側から操って政治を動かしてきた暗部の汚れた手口を描く架空の政治エンタメ小説ですね。本書には木澤は別として現実の与野党を、民自党・民友党と名を変え大物政治家の名前を別名に変えて一部現実の政治の出来事が書かれているらしいですが私は政治に疎くて殆ど理解できませんでしたね。自信を持って確信できたのは存在感抜群の田中角栄さんぐらいでしたね、まあ政治の歴史に詳しい方ならモデルが誰だとお判りになり非常に楽しめるでしょうね。
2023/04/20
starbro
本城 雅人は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 “渡邊恒雄”をモデルにしたような剛腕の政治記者小説、興味深く読みましたが、実際は、もっとドロドロとした魑魅魍魎の世界だと思います。 https://colorful.futabanet.jp/articles/-/2053
2023/08/14
ゆのん
政治家を陰で操る新聞記者ーマスコミの影響力は政治家にとって大きいとは思っていたが、こんな事が本当にあったならと考えるとますます政治に嫌気がさしてくる。『政治がまともに機能しないと国が駄目になる』と熱意溢れる新米記者が『永田町の蜃気楼』と言われるまでの経過、何か思惑のありそうな女性記者とその上司。読みどころ満載で面白い。政治に疎い私でも分かる様な実在した大物政治家を思わせる登場人物も興味を唆る。政治に興味の無い人でも楽しめる仕上がり。
2023/04/24
まつうら
読売新聞の名物政治記者だった渡辺恒雄をモデルとした作品と聞き興味を持った。読み進めていくと、海老沢が中曾根康弘で、阿久津が石破茂らしく、ははあ、なるほどと思ったが、主人公の木澤は渡辺とはどうも違う感じ。政治家の懐に入るのが巧い敏腕記者で、政治家をアゴで動かすような尊大さは感じない。後半では裏の情報屋に手を染めていくが、そんな法的リスクをおかしてまで、キングメーカーになる理由は何なのか、動機づけがいまいち腑に落ちない。同じ渡辺恒雄でも、山崎豊子「運命の人」に登場する山部一雄はカッコよかったのだけどなぁ。
2023/08/27
雅
一国の首相を創り出すフィクサー。昔は存在してたかも知れないけど流石に今は無い、と思いたい
2023/06/11
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