けったいな人たち: 日本異人伝
けったいな人たち: 日本異人伝 / 感想・レビュー
gtn
1994年刊。六代目松鶴の豪放エピソードが紹介されているが、当時、師匠が大酒飲みの風をしていたことを、著者は知らなかったのか。それとも、それを知りながら松鶴伝説の一つに仕立て上げたか。おそらく後者だろう。器用な作家である。
2020/11/15
マカロニ マカロン
故人の感想です:B。父の本棚から拝借。さすが関西出身者らしい一冊。平成5(1993)年に週刊大衆連載を単行本化。「けったいな」は新明解国語辞典第八版では「希代」、「卦体」が元としているが、藤本さんは「怪体な」としている。本書はまさに「怪」人物を取り上げている。頻出するのは、掏摸、泥棒、ヤ〇ザ、色事師、作家などで、その奇妙で珍妙なエピソードが満載。平成初期の出版だが、御年のせいかディープ昭和な話が多い。20代で師事していた川島雄三監督(『幕末太陽傳』など)の珍妙で豪快な言動(3話)が、作風同様の面白さだった
2022/02/14
しょうご
1998.3.10読了
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