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人を殺してみたかった: 愛知県豊川市主婦殺人事件

人を殺してみたかった: 愛知県豊川市主婦殺人事件

人を殺してみたかった: 愛知県豊川市主婦殺人事件

作家
藤井誠二
山田 茂
出版社
双葉社
発売日
2001-11-01
ISBN
9784575293203
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人を殺してみたかった: 愛知県豊川市主婦殺人事件 / 感想・レビュー

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被害者が可哀想でたまらない。年寄りだから若い人を殺すよりは良いと思ったからだと?ちょうど私の母親と近い年齢である。決して殺されていい年代ではなく、子供が巣立ち、孫が生まれ、まだまだたくさんするべきこともあっただろうし、楽しみもあったはずだ。殺害の描写はあまりにおぞましく残虐で、被害者の恐怖や苦痛を思うと泣きそうになった。

2012/08/23

金平糖

2000年5月1日に、愛知県豊川市で自宅に侵入して来た17歳の少年に表題の動機で64歳の主婦が惨殺。 帰宅した夫も重傷を負わされた事件のノンフィクション。奇しくも御命日に読了。少年法という大きな壁により遺族は動機も知らされず、その悲しみや苦しみを思うとやり切れない。しかし、果たしてその動機を本人以外の誰が、理解できるのか?少年は耳慣れない病名をつけられ、医療少年院に送られ、その病名を診断されていた人たちへの、いわれのない差別も招く。適切なプログラムのもと、治療が行われ、更正となるのか?

2006/05/01

Humbaba

体験しなければわからないことは確かにある。ただし、体験すべきではないことも存在する。善悪は理解していても、自分との関わりのない人間であればそれを超越できてしまう。知りたいという好奇心を持つことは人間の魅力の一つだが、他者に迷惑をかけないという大前提は見失ってはいけない。

2013/05/29

Riopapa

一見、普通の少年が犯した犯罪。アスペルガーという診断であり、ハイティーンで犯罪を犯した少年少女に共通して見られる特性。とは言え、同じ特性を持つ大多数の少年少女は普通に生活しているわけだから、そこだけに原因を求めるわけにもいかず。

2015/08/22

オレオン

佐世保の事件が無ければ、おそらく読むことが無かった本。著者がこの本で取り上げた豊川市の事件と佐世保の事件の共通点を指摘していたので手に取りました。第一章で犯行の余りの壮絶さに絶句。読了するもなんとも荒涼とした気持ちです。殺してはいけないと言う理性は、他者とつながる共感があって初めて成立する。そこが壊れていると殺すなというメッセージは実効性を持たない、と言う著者の指摘に慄然とする。

2014/08/06

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