花火の音だけ聞きながら
花火の音だけ聞きながら / 感想・レビュー
ハイランド
ぼのぼので有名な漫画家である著者のエッセイ。根暗四コマでデビューし、一見ほのぼのとした四コマでありながら奥に深い哲学を秘めた四コマでヒットし、一方ずっと内なる狂気を表現し続けている。実は年齢も郷里も現住地も近く、感覚的に近いものをずっと感じている。しかし自分には無いであろう、彼の内なる狂気に対し憧憬も持っている。日常エッセイでありながら、時折水を満たしたピコピコハンマーで殴られたような、痛くは無いが重たい一撃を心に受けた気がしたというのが、ニアリィイコールであるが決してイコールではない者の感想である。。
2017/09/09
こすもす
初読み作家さん 「羊の木」を検索していて見つけた本、漫画家さんなんですね 同い年でした。
2018/02/25
華形 満
誰でもが知る漫画”ぼのぼの”の著者のエッセイ。私の先輩に当たるが近い年代なので共感出来る部分が多かった。ただ基本的には文筆家ではないので正直言って文章が上手いとは言えない。エッセイとは言え、一体何が言いたいのか?という文脈が目立つが、根底に流れる今の”お坊ちゃま、お嬢ちゃま”政治に対する批判精神は十分に伝わって来る。消費社会にすっかり疲れたという主張も良く分かる。淡々とした文節に鋭い指摘が散見される。同世代より若い人に呼んで欲しい副読本。
2017/08/15
ユーロバス
「ぼのぼの」の作者によるエッセイ。「ぼのぼの」にはいろんな事を教わったのだと、今更ながら感謝です。共感出来るところやいろんな解釈を楽しめました。それにしても現代の欲望、記録欲って、本当にそうだなと。これもそうかもしれませんが。
2017/09/10
なほこ
図書館で適当に手に取ったエッセイ。還暦過ぎの漫画家さんやった。最近の人間は「記録欲」が強い。確かに見返しもしない花火の写真とか撮っちゃう。記憶に残せばよいものを。
2024/08/22
感想・レビューをもっと見る