うつ病になってマンガが描けなくなりました 入院編 (アクションコミックス)
うつ病になってマンガが描けなくなりました 入院編 (アクションコミックス) / 感想・レビュー
keroppi
うつ病を発症し、閉鎖病棟に入院することになった相原コージ。閉鎖病棟での生活を克明に描く。こういう所にいたら気がおかしくなってしまいそう。と思ったが、気がおかしくなってしまったから、こういう所に入らなければいけなくなったのか。そして、正常を取り戻すきっかけとなるのが「食」。食欲というのは生きることなんだなと思った。
2024/11/09
harass
うつを発症していたとはと、驚いていたがようやく本を手に取る。検索ででた県内の図書館に行った。初めての図書館で、発病編はなく、貼あるはずの退院編もなかった。入院するが看護婦や医者からファンだったの告白もあるが、まったく何をしても喜びを感じられない著者なのだが… 独特の間がある作風を再認識。やはりというか、根源的な感覚、味覚から生きるということを実感するのはなるほどなと感心。
2024/06/30
りー
なるほど、入院するとこんな感じなのか…。「3月のライオン」の解説者=先崎さんの本でも読んでいたが、絵で見ることでよりリアルに感じられた。自分は「相部屋無理」っていうのが入院に踏み切れなかった理由の一つだったが、自殺念慮が強い患者はこんな風に個室対応するのね。相原さんが生きる喜びを取り戻すきっかけになったのが「チョコレート美味しい!」だったのが凄い説得力だった。何も感じられない段階から一つ進捗。次の巻は退院するのだろうか。一人一人にそれぞれの物語があるんだよなぁと思いながら読んだ。
2023/08/18
かんやん
鬱闘病記の入院編。相談もなく、閉鎖病棟の保護室に入院させられた著者(自殺する危険があったからだと思われる)。担当医に「適切な治療をすれば治ります」と言われるが、読む限りは投薬(入院前から)以外に何か積極的な治療を受けている様子がないんですけど。それはともかく、不眠に苦しんだり、スマホばかりいじったり、なんとも退屈そうな入院生活である。ラスト、喜びなど一切ない日々のなかで、チョコのおいしさに、チョコを美味いと思う自分に回復の兆しを見出す。その場面のオノマトペがね、とても印象に残るんですよ。
2023/11/12
活字スキー
【何もかも枯れ果てた不毛の大地に 何ヶ月かぶりにほんの小さな「喜び」という芽が顔を出したのだ】うつ病を発症し、閉鎖病棟に入ることになったコージさん。スマホをいじるか廊下を行ったり来たりするくらいしかすることのない淡々とした入院生活は、それ自体がある種の拷問のようにも見えてしまうが、どうやらコージさんの場合はうまく奏功したようで良かった。まだ全面的に安心は出来ないものの、これなら退院編はいくらかおだやかな気持ちで待つことができそう。
2023/08/31
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