グランマの憂鬱(10) (ジュールコミックス)
グランマの憂鬱(10) (ジュールコミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
グランマが喝を入れるのは、若い者達とは限らない。時にそれは、高齢者にも向けられる。けれど、その喝は、己にそのままブーメランとして返ってくる危うさを秘めている。とはいえ、そのことにグランマは自覚的だ。高齢者であるがゆえの弱さや驕りに、高齢者であるから気付き、高齢者であるから庇える、それがグランマの強さであり優しさだ。あとがきを読み、今巻のエピソードが高口里純の実体験に基いて描かれていることを知る。そうか、高口先生もいつの間にやら高齢者と呼ばれる年齢に……。だからこその説得力を、この漫画は持っているのだ。
2022/08/09
kei
☆☆☆☆☆
2022/08/22
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