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国宝 よみがえる色彩 (双葉社スーパームック)

国宝 よみがえる色彩 (双葉社スーパームック)

国宝 よみがえる色彩 (双葉社スーパームック)

作家
小林泰三
出版社
双葉社
発売日
2010-07-12
ISBN
9784575451627
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国宝 よみがえる色彩 (双葉社スーパームック) / 感想・レビュー

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ベルるるる

「三条河原の決戦」の赤い旗が、無数に風にたなびく様子・・・躍動感と美の共存。

2017/07/18

ミナコ@灯れ松明の火

目からうろこがぽろぽろ落ちた。東南アジアの金ぴか系仏像と日本の仏像を比べて「日本は侘び寂びの国だからねえ」などと勝手に決めつけて勝手に納得していた自分をぶん殴りたい気持ちになった。考えてみれば時を経て色が変わっていることなんぞ、当たり前なのに!これを見てから本物を見に行くと、また全然感じることが違いそうで楽しみ。極彩色の四天王、ぜひ実物大で見てみたいなあ~。

2011/11/14

HMax

デジタル復元技術の進歩を是非とも博物館・美術館で採用し、当時の様子を体験できるようにしてください。「ワビサビが室町時代のインテリたちの尖ったセンス」であり、それ以外の主流はド派手文化。現代日本も、侘び寂びとともに極彩色が共存していますね。確かにネオン街のギラギラした雰囲気やお店の看板をみると、ああ日本はアジアの国なんだなあと実感します。個人的には極彩色の四天王と檜図屏風の迫力、堪能しました。屏風は屏風として襖絵は襖絵として鑑賞したい。希望:各地のお城、是非とも襖絵で飾られた美しい姿の様子を再現して欲しい。

2018/07/01

bluemint

制作から長い年月が過ぎ、完成当時の色彩が抜け落ちた後の現在の有様が、わび・さびや無常感を感じさせ好ましい、と思っていた。しかし、ここに復元された色彩を見ると制作の意図どおりのものも悪くないと感じる。高松塚古墳壁画は、バックの白に鮮やかなカラーの着物のおかげで暗さがなく、むしろポップな味わいもある。「埋葬された人を遊びに連れ出そうとしている」かのようだ。また、東大寺大仏殿も衝撃的だ。大きさとハデな色彩。まだ仏教を知らない人々に仏教を通じ、新しい国の秩序を作ろうという意図は充分達せられただろう。

2018/08/03

yutaro13

著者の『誤解だらけの日本美術』を読んで興味を持ったので。こちらは大型本で図版も豊富なので眺めるだけでも楽しめる。東大寺大仏殿の復元図は静謐さとは無縁のド派手な彩色。日本美術はそれが製作当時どのような色彩だったのか、用途だったかを想像することが鑑賞の鍵のようだ。ぜひレプリカ体験展示の普及を進めてもらいたい。

2018/06/24

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