特急ひだ3号30秒の死角 (双葉文庫 こ 3-3)
特急ひだ3号30秒の死角 (双葉文庫 こ 3-3) / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
飛騨高山の老舗料亭と大手ホテルチェーンとの提携話を巡って複数名がお亡くなりに。推進派の人間も反対派の人間も亡くなるもんやから、犯人やら目的がボヤけてきて謎は深まる。警察が疑いたくなるような状況に繰り返し登場するのが、老舗料亭の長男。カメラマンである彼と偶然旅行中に知り合った女性(法律事務所勤務)が探偵役。この2人、ホンマ曇りのないエエ人で…。それと反比例するような、老舗料亭の10代目主人が過去に蒔いたドロドロ血縁関係の種にまつわる悲劇。飛騨高山に行きたくなるような数々の描写と重たい謎解きを両方楽しめる。
2021/03/16
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