外伝・麻雀放浪記 (双葉文庫 あ 1-4)
外伝・麻雀放浪記 (双葉文庫 あ 1-4) / 感想・レビュー
ギルヲ
ドサ健の話が2編入ってるので麻雀放浪記と冠されているみたいですが、主な内容は阿佐田哲也(色川武大)氏が主役の虚実曖昧な短編集でした。自らを虚名と言う著者の作品はいつも、下層から俯瞰するという不可能事を実践しているように思います。どれも味わい深い短編ですが、『ラスベガス朝景』がなんだか1番滲みました。本編の『麻雀放浪記』を読んだのは30年以上前なので、再読しようかな。
2023/05/23
ゆーいちろー
阿佐田哲也名義の作品群には書誌学的アプローチが必要なのではないか。おそらく、色川武大にとって阿佐田哲也という名前自体が、一つの世界観であろう。つまり、阿佐田作品の読解には、作中の「わたし」が統一的存在であることを前提としたほうが、わかりやすいのではないか、ということである。本作は、どのような編集の意図があったのかわからないが、単体として読むとどうも中途半端な構成に思えてならない。しかし、わたしはあたかも「ひとり博打」の語り手と同じように、阿佐田年表を埋めていく一断面として、それぞれの物語を読むのである。
2010/04/30
ぽてち
★★★☆☆実家で再読。坊や哲が作家の阿佐田哲也になって、小説と現実の入り交じったような話がファンには堪らない。
2017/10/29
murmus
ルーレットよっかったよ
2013/03/16
VAVA
編集のラインナップに首を傾げる。が、まァ、面白い。
2011/10/23
感想・レビューをもっと見る